2015年のmusipl.comでのアクセス数上位20記事はこちら!

 
1位 SANABAGUN
『人間』
 TV放送のアニメ制作者の「ベッドシーンはNGなので、代わりに男女の食事シーンを意図的に入れてる」との話に、メジャーの難しさは規制の枠、それを感じさせない表現かと。深夜フリートークで「こんな雨の日は一日中部屋で彼とヤりまくりたい」と気さくに話す歌姫も、メジャーではカブトムシやテトラポットに置き替えて… (レビュアー:北沢東京)
 

 
2位 【2015年度売れそうなアーチスト大予測】
 売れて欲しいなだって良いんだもの(女性Vo.編)
  前回の記事『売れるだろうな、いやもう売れてる?』が好評だった【2015年度 musipl予測】。前回は既にメジャーデビューしてたりしそうだったりという状況のアーチストを中心に9組紹介しましたが、今回はメジャーの話が表立ってはいないので、売れるぞ〜とは言いにくいけれども内容的にとても魅力的なので是非とも紹介しておきたいし、こういうアーチストたちこそ売れるべきだし、なにより、多くの人はいち早く聴いて… (文:大島栄二)
 

 
3位 稲垣淳一
『中年男のつぶやき〜会社編〜』
 週の初めから、月の初めから、こんな曲を聴くとみんな仕事に行きたくなくなってしまうのではないかという心配はあるのだけれど、そんなダークで憂鬱なテーマをポップでファンクで飄々と表現し、かといって過度に現実逃避で無理矢理な明るさなどに行くのではなく、リアルな感情の吐露として聴かせてくれるのは、稲垣淳一の非凡で奇才であることの証だろう。実際にサラリーマン生活ン十年という40代男が… (レビュアー:大島栄二)
 

 
4位 The SAMOS
『Monotony』
 ミクスチャーシーンの先駆者として知られるSBKのリーダーだったShigeoJDが中心となり、実弟Raymond(Key, DJ)、M.I.T.(MPC, Electro-Dr)の3人からなるThe SAMOS。The SAMOSは私の主催する 世界に誇れる日本のミュージシャンを紹介するWEB音楽番組「MUSIC SHARE」でも大プッシュしているバンドです。サウンドが洗練されているのはもちろんですが、媚びすぎず突き放しすぎずの… (レビュアー:本田みちよ)
 

 
5位 河野圭佑
『人間なんて』
 なんだろうこのエネルギーは。比較的武骨なルックスのシンガーがピアノを弾いて人間讃歌をうたう。聴いててグッとくる。ハスキーな声は酒焼けなのではないだろうかと勝手な想像をするのは、彼ならきっと豪快に飲みそうだなあというこれまた勝手な先入観で、事実がどうなのかはまったくわからない。だが、たとえこのハスキーボイスが酒焼けだったとして、それで何の支障があろうか。腹の底から沸き上がるような声量と… (レビュアー:大島栄二)
 

 
6位 中島みゆき
『麦の唄』
 メガ・ヒット曲、知名度があっても、どこかひねくれ、尖り続けながら、確実に多くの人たちの背中を押すアーティストとは考えるになかなか居ないが、それでもやはり、中島みゆきの情念、バイタリティは日本の中で渦巻く集合的な言語化しきれない無意識の言語化できない葛藤や行き場のない想いをどこか代弁するようで、突き放し、考えさせる懐の深さがあるのかもしれない。こんな世知辛い瀬に、彼女の唄はフラットに… (レビュアー:松浦 達)
 

 
7位 博せ(関口知宏)
『AIR』
 父は司会者で俳優・タレントの関口宏、母は元歌手の西田佐知子、祖父はかつての映画スターである佐野周二。関口知宏と聞くと、「俳優」であり「鉄道で旅をしてる人」のイメージが強いかもしれません。そんな彼が、突如 ”博せ”として音楽家デビューし、俊足で売上げランキング2位を叩き出し、世間を賑わせています。そもそも”博せ”ってなんですか?という話なのですが、世界に誇れる日本のミュージシャンを紹介する… (レビュアー:本田みちよ)
 

 
8位 ケリーマフ
『イカサマ』
 コワい。いや、カッコいい。このシャウトの仕方が、本当にシャウトというか、吠えているというか、悪態をついているというか、かなり独特で耳からなかなか離れてくれそうもない。これだけ吠えまくりなのにしっかりと音楽になっていて、とても面白い。ロックバンドの人は楽譜なんて読めなくて当たり前とか、いやいや楽譜も読めなくて音楽が出来るかとか、もはやそんな論争など意味不明なくらいに、この歌メロを楽譜に… (レビュアー:大島栄二)
 

 
9位 METAFIVE
『Don't Move』
 高橋幸宏、小山田圭吾(Cornelius)、砂原良徳、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコ、LEO今井によるバンド【METAFIVE】2016年1月13日のアルバム「META」発売に先がけ、アルバム収録曲「Don't Move」のメンバー6人によるスタジオライブ映像が公開されました。このスタジオライブ映像は4Kカメラ10台を使っての一発撮り。オールスターキャストを観ているだけでも大興奮なのですが、一人一人の演奏熱と抑制の… (レビュアー:本田みちよ)
 

 
10位 ふぇのたす
『ありがたす』
 昨日、訃報が流れる。インディーの頃からなかなかかっちょいいビデオを公開しては話題、ポップでキュートな音楽を提供していたふぇのたすが、この3月にメジャーデビューを果たしてこれからというところでメンバーの1人が急死。急性心不全だったらしい。ベテランの往年の大スターの訃報も悲しいが、若くてこれからという人の急逝の悲しみはそれとは比較にならない。昨年12月のこのライブ動画が公開されたのが… (レビュアー:大島栄二)
 

 
11位 音楽を楽しむ能力
 音楽を楽しむために必要なスキルを身に付ける方法ときっかけ
 音楽を楽しむというのは、実はとても能力の要ることだ。能力が無ければ音楽を楽しむことは出来ない。そのスキルを人はどこで獲得するのだろうか… (文:大島栄二)
 

 
12位 ケリーマフ、絶叫するしか方法を持たぬ潔さ
  〜ケリーマフのツアーに寄せて〜
 先日発表された2015年3月アクセスランキングでは4位にランキングされているケリーマフ。これで2014年7月に初めてレビューが掲載されて以来、9ヶ月連続でアクセスランク上位に入り続けている。2014年の年間アクセスランキングレビュー部門では堂々の第1位に輝いた。昨年10月にはファーストアルバムもリリースした彼ら、この4月にはツアーを敢行する。全国的にも注目度の高い彼らの魅力をここであらためて確認してみたい… (文:大島栄二)
 

 
13位 【2015年度売れそうなアーチスト大予測】
 売れるだろうな、いやもう売れてる?
 musipl.comのレビューもすでに500を超え、こんなにたくさんのいい音楽があったのかと、やっている側もちょっと驚きなのですが、こんなにたくさんになってくると、やはりどの音楽を聴けば良いのかわからないという雰囲気も漂いつつある昨今です。
 そこで、2015年度『このアーチストが売れる!』大予測をしてみました。当たるかどうかはわかりませんが、勝手に選んでみました… (文:大島栄二)
 

 
14位 おぐまゆき インタビュー
『9弦ギターを使う意味』
 おぐまゆきという人は変わった人である。そもそも音楽をやっているというだけで一般社会人の基準からいえばかなり変わっている人種ではあるのだが、そんなミュージシャンの中でもおぐまゆきは変わっている。まず、持っている楽器が変わっている。12弦ギターだ。12弦ギターというのは普通のギターより6弦多く、豊かな響きを鳴らしてくれる、どちらかというと爽やかなイメージのある楽器だ。それをメインの楽器として使って… (文:大島栄二)
 

 
15位 排除しないこだわり
        ―GREAT3『愛の関係』によせて
 GREAT3の2012年の9年ぶりの活動再開は、ミュージック・シーンに大きなメルクマールになった。解散でもなく、活動休止期間が長くなってくると、余計な心配も生まれてしまうのは常で、特にポップ・ミュージック・シーンにおける時代の速さと活動そのものを続けることは厳しくなっている。ただ、このmusipl.で紹介されているように、数多く多彩な音楽は生まれ、引き続き航行している… (文:松浦 達)
 

 
16位 ほわいとねおん
『あめはあがる』
 こういう声は時々、本当に時々聴こえてくる福音のようなものだと思っている。男女問わず高音域を伸ばせるだけ伸ばすように歌うことが心地良いとされていて、その限界まで行くとファルセットで切り替えてさらに上を歌おうとする。それキーを下げればもっと楽に歌えるんじゃないのと思うけれども、その限界ギリギリにチャレンジしているのが良いんだと、多くのシンガーは持てる高音の限界を披露してくれる… (レビュアー:大島栄二)
 

 
17位 Bentham
『パブリック』
 街の中を多くの人が歩く中をハイスピードで再生する中で演奏をする4人。技術的には現場でかなり遅い速度で演奏をして、あとで数倍速再生ということなのだろうが、そういうことを忘れて単純に映像を見ていると、バンドマンというのは普通の人が急いで生きているスピードに逆らって疑問を呈する存在なのかもしれないという気がする。オイオイそんなに急いでどうすんのと。別にバンドをやっていなくても… (レビュアー:大島栄二)
 

 
18位 【2015年度売れそうなアーチスト大予測】
 売れて欲しいなだって良いんだもの(男性Vo.編)
 前回の『【2015年度売れそうなアーチスト大予測】売れて欲しいなだって良いんだもの(女性Vo.編)』、本当に多くのアクセスをいただき、ただただ感謝。やはり世の中はこういった本当に良いアーチストの情報を知りたいと思っている人で溢れているんだなあと実感しました。記事を書くのが大変遅くなっていた自分を懲らしめたいと思う気持ちで一杯です。というわけで、今回(男性Vo.編)は早めに書き上げ… (文:大島栄二)
 

 
19位 不良の音楽
BABYMETALの躍進に見る「不良」性の魅力について
 ここしばらくで驚いた話題といえば、BABYMETALがレディガガのツアー前座に抜擢されたということだ。アメリカで大物アーチストのライブに行けばわかるが、日本と違って前座バンドがいることは当たり前である。ツアー全体に帯同するような前座もあれば、公演地の人気者がその公演だけ前座を勤めるということもある。その辺はイベンターとアーチストのマネジメントによって決まるのであり、今回のBABYMETALが… (文:大島栄二)
 

 
20位 Massan × Bashiry
『春夏冬』
 ボーカルラッパーのマッサン、ギターのヴァシリーの二人組。ちょっとなに唄ってるかわかんないんだけど、分かる、これこそがグルーヴ! 思考でなく、今ここで湧き出している様なフロウ。2014年のTHE MANZAIで優勝した博多華丸大吉が「本当に面白い人たちは劇場にいます」っていうコメントを残し、芸人たちからも「さすが大吉さん」と尊敬されていた。劇場には電波にはのせられない面白さもあるし… (レビュアー:北沢東京)
 

 
次点 中島らも
『いいんだぜ』
 ロックである。タブーとされている何かをタブーとせずに「オレはいいぜ、お前はどうなんだ?」と問われているようでグサッとくる。ロックが単なる音楽ジャンルではなく生き様なのだ魂なのだといわれる所以はこの歌を聴くだけで理解できるのではないだろうか。革ジャンにリーゼントをして決め決めでパフォーマンスをするのはロックではなくただのファッションで、ファッションのロックンローラーがモテたいだけを… (レビュアー:大島栄二)
 

 
編集長コメント

 毎月のアクセスランキングではレビューページに限定したランキングを発表しているのですが、年間アクセスランキングでは記事ページも併せた総合ランキングです。

 1位のSANABAGUN『人間』。9月半ばにレビューを公開して以来、ずっと途切れることなく毎日アクセスが続いています。アーチスト本人なのか、スタッフなのか、それともファンなのかはわからないのですが、きっと拡散しているのでしょう。そういうの、イイと思います。無名のアーチストが紹介されることがほとんど無いことへのアンチテーゼ的な感じでこのmusiplをやっているので、せっかくレビューしたものを、アーチストの皆さんはもっともっと活かしてくれればといつも思っているので、こうして長くアクセスされるというのは、ひとつの理想だと思うわけです。うん、このSANABAGUNはメジャーのアーチストなんですけどね。

 2位には【2015年度売れそうなアーチスト大予測】売れて欲しいなだって良いんだもの(女性Vo.編)の記事。売れそうなアーチスト予測というある程度キャッチーなタイトルの記事だし、そこに載っている9組のアーチストがそこそこ拡散してくれるだろうし、上位に入ってくるのもよくわかります。今回大予言記事は3種類あったのですが、男性編よりも女性編にアクセスが集まってるというのは、やはり女性アーチストの方が求められているということなのでしょうか? 真偽のほどはよくわかりませんけど、なんとなくそうなるんだろうなあということはよくわかります。

 3位には稲垣淳一『中年男のつぶやき〜会社編〜』のレビューが入りました。6月初めにレビューが公開されて以来、月曜日になるとアクセスが増えるという面白い傾向があるこの曲。やっぱり皆さん会社に行きたくないんでしょうかねw。会社に行きたくないという歌詞が四畳半フォークのマイナーなメロディに乗ってしまうと笑えないのですが、ラテンの軽快なノリの曲で救われるなと思います。

 その他、触れたいことはたくさんあります。上位に本田みちよさんのレビューが3つ入っているということは注目すべきでしょう。MUSIC SHAREという音楽番組を主催してて、その規模もどんどん拡大していて、そんなこともあって、本田さんのレビューには注目が集まるのだろうと思っています。だいたい月に2本程度書いてもらっているのですが、その割には上位ランキングの打率が高いですね。

 また、トップ10に12月のレビューが3本入っているのも特筆すべきでしょう。12月あたまにMETAFIVEの凄ズルいカッコよさのMVが怒濤のようにアクセスを集め、これは12月のランク1位だなと思っていたら、気がついたら3位。中島みゆきのレビューなんて12月28日ですよ。4日間で月間トップのアクセスを集めるとは驚きでした。musiplへのアクセス自体が徐々に増えていっているということでもあるのかもしれません。

 2014年の記事がトップ20にいくつも入っているのも驚きでした。ケリーマフのレビューは2014年の7月に公開されて以来12ヶ月連続で月間ランキングトップ10に入り続けて、だから年間のベスト10にも入って当然です。おぐまゆきの記事も、ページ右側のバナー掲載が終わってもずーっとアクセスが続いていました。興味深いことです。

 そんなわけで、ことしも淡々とレビュー記事を書いていきたいと思います。また、長くたくさんの人に読んでもらえるような記事を、できるだけ多く書いていければと思います。みなさんよかったら、各ページタイトル横にある「ツイート」ボタンなどを押して、お友達のみなさんにmusipl.comの存在を知らせてもらえれば嬉しい限りです。

(大島栄二)