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1位 |
H ZETTRIO
『Beautiful Flight』 |
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年末にYoutubeでバカリズムさんの神コント「女子と女子」を観ようと検索していたら、CMで出てきたH ZETTRIOの「Beautiful Flight」。たいていの場合はスキップするCMですが、このときばかりは兎に角、初っぱなから度肝を抜かれました。これはもう、本当に見事としか言いようがないぐらいに大衆性と芸術性のバランスが抜群に良くて… (レビュアー:本田みちよ) |
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2位 |
Gotch
『Good New Times』 |
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殻にひきこもるよりも、路上で転げ続けることで、出逢うハプニングの方が未来を描く可能性がやはり高いからだ。歌詞にも触れられているように、世界中からスマホやタブレットからタップして、この曲に触れて、棘のない花束を誰かに渡すことができるように、花屋で時期に応じたブーケを仕立ててもらえることができるようになれば、越したことはない…(レビュアー:松浦 達) |
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メガ・ヒット曲、知名度があっても、どこかひねくれ、尖り続けながら、確実に多くの人たちの背中を押すアーティストとは考えるになかなか居ないが、それでもやはり、中島みゆきの情念、バイタリティは日本の中で渦巻く集合的な言語化しきれない無意識の言語化できない葛藤や行き場のない想いをどこか代弁するようで、突き放し、考えさせる懐の深さがあるのかもしれない。こんな世知辛い瀬に、彼女の唄はフラットに…(レビュアー:松浦 達) |
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TV放送のアニメ制作者の「ベッドシーンはNGなので、代わりに男女の食事シーンを意図的に入れてる」との話に、メジャーの難しさは規制の枠、それを感じさせない表現かと。深夜フリートークで「こんな雨の日は一日中部屋で彼とヤりまくりたい」と気さくに話す歌姫も、メジャーではカブトムシやテトラポットに置き替えて… (レビュアー:北沢東京) |
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5位 |
スガシカオ『THE LAST』
〜奪われない人称性と、新しい朝を買いに行く方法論〜 |
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スガシカオの『THE LAST』の一曲目「ふるえる手」は、彼のザラッと、どこか、諦念と人間そのものの後ろ暗さを持った声で生生しく「いつもふるえていた アル中の父さんの手」と歌われる。興奮や期待で打ち震えるのではなく、アル中の亡き父の“ふるえている手”。その手、と、ぼくの決意や夢といった大きな感情が交錯する。アル中でふるえている手、とは背徳的で、不道徳なことかもしれない。ただ…(文:松浦 達) |
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6位 |
Desperation
『LOVE JET』 |
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このデスパレイションは2000年に結成し、その後メンバー離脱による活動休止期間や、リーダーの難病などもあり思うような活動が出来ない時期が長かったものの、不屈の闘志でアルバムリリースなどしながら何度も復活を遂げている。普通だったらへこたれて諦めてしまってもおかしくないのに、続けてしまう原動力は何なんだろうか。それはバンドの数、ミュージシャンの数だけ理由はあるだろうが、突き詰めていけば自分の…(レビュアー:大島栄二) |
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初期のピリピリとしたライヴのときの彼らを知っている人から、宮本氏が頭をかきむしりながらとりとめなく話すさまがTVの音楽番組で見られるようになった頃、実験と模索を繰り返し進んでゆく在り方、そして、2015年の『RAINBOW』は見事に過去と今の、エレファントカシマシを未来に向けて投げかける内容で、特に、表題曲「RAINBOW」の疾走感は堪らなく、これを。「俺たちの明日」や他にも選ぶべき曲も…(レビュアー:松浦 達) |
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8位 |
音楽を楽しむ能力
音楽を楽しむために必要なスキルを身に付ける方法ときっかけ |
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音楽を楽しむというのは、実はとても能力の要ることだ。能力が無ければ音楽を楽しむことは出来ない。そのスキルを人はどこで獲得するのだろうか… (文:大島栄二) |
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どう意訳してもいいだろう4分半の彼らとしてのある種のステイトメント。壮大なロック・ソングのフォルムをまといながら、ザラザラとした質感のオルタナティヴなサウンド、口笛の行間、歌詞と音風景に浮かぶ詩情は「汚れてる野良猫にも いつしか優しくなるユニバース」、「遠くに旅立った君の証拠も徐々にぼやけ始めて 目を閉じてゼロから百までやり直す」、「今日も歌う 錆びた港で」といういかにもなもので…(レビュアー:松浦 達) |
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Amazonの「コレが好きならコッチも好きでしょ?」というレコメンドが、もっと広く働いたら良いのに。例えば、音楽アーチストの写真で着ている服や靴をおすすめしてくるとか、歌詞の中の岬の一泊旅行をすすめてくるとか。あるものを取り巻く、興味の派生。その点で、映画ファンがつくってるロケ地紹介のブログとか凄いね。レコメンロボットよりも「個人の好き」の勝利が見られる。必ず最後に愛は勝つ的な…(レビュアー:北沢東京) |
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歌姫というのはいつの世にもいて、日本の歌姫もいれば世界的な歌姫もいる。アデルは現時点で世界の歌姫と呼ばれる人で、まあ他にも何人かいるのだけれども、グラミー6部門受賞やレコードセールス、歌唱力などの点で、やはり現在最高の歌姫ということで間違いないのだろう。評価の決まっていないシンガーならばその歌のみで善し悪しを考える他無いが、ここまでの評価が固まっている人のことは、どうしても他の時代の…(レビュアー:大島栄二) |
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バンド名がどんどん変な方向に行くのは、やはり検索してもらってナンボという考えが浸透しているからでしょう。昔だったらそれバンド名なのかと思うような、文章ですかというようなバンドもたくさん出てきて、じゃあかえって短いバンド名の方が目立つんじゃないのと思ったりもするけれども、短くてありふれた名前であれば、やっぱり検索で引っ掛からなくてソンだったりします。そりゃそうでしょう…(レビュアー:大島栄二) |
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13位 |
GLIM SPANKY
『velvet theater』 |
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声が渋い。サウンドも渋い。大陸的な、異国の光景が頭に浮かんで広がるような独特の雰囲気を放っています。ボーカルのある歌モノではあるけれども、歌よりサウンドが重要な、そして声さえもサウンドのひとつであるかのような、これぞロックだなあという、そんなバンドです。爆音で鳴らしながら聴きたいし、その爆音の中でトリップ出来そうですね。いろいろな賞に輝いたりしてるようで、今後の活躍も期待できるんじゃ… (レビュアー:大島栄二) |
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14位 |
本田みちよさん、ご結婚!!
〜musipl.comにとっても、晴れやかなお知らせです〜 |
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皆様、今夜のMUSIC SHARE番組内でもお知らせ致しましたが、この度、ミュージシャン、そしてMUSIC SHAREの代表である本田みちよと、俳優でありMUSIC SHAREを立ち上げから支えている池内万作が、2016年5月4日に入籍いたしましたことをお知らせします。(お察しの通り、STAR WARS DAYです。May The Force Be With You〜フォースと共にあらんことを〜)
MUSIC SHAREは、活動がじわじわ… (文:大島栄二) |
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15位 |
おぐまゆき インタビュー
『9弦ギターを使う意味』 |
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おぐまゆきという人は変わった人である。そもそも音楽をやっているというだけで一般社会人の基準からいえばかなり変わっている人種ではあるのだが、そんなミュージシャンの中でもおぐまゆきは変わっている。まず、持っている楽器が変わっている。12弦ギターだ。12弦ギターというのは普通のギターより6弦多く、豊かな響きを鳴らしてくれる、どちらかというと爽やかなイメージのある楽器だ。それをメインの楽器として使って… (文:大島栄二) |
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16位 |
The Birthday
『夢とバッハとカフェインと』 |
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荒んだ大気の秋空鑑賞がてら、そのなかにトンボを追いかける色んな国籍の子たちが小さな公園に居て、時代などなにも変わっていない。スーパーマーケットのカナダ産の松茸を一瞥もせずにしめじ、えのき、もやしなどに目を配す生活戦士たちの隣席には高いコンドミニアムが建っている。日常が手一杯で、アメリカの大統領選の結果でどうなるのか、みたいなことを喫茶店で交わしながら、すぐ隣では饒舌に勧誘をしている…(レビュアー:松浦 達) |
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無邪気に、軽やかにスイングするロックンロールに持ち上げられることは日々、あると思う。そういう意味では、過去に於いて、もしも、L⇔Rからその後の数多くの名義での活躍も知っている人以外にも、現在の彼の拓けた姿やシンプルにバンド・サウンドを追求する中で伸びやかに歌うさまはなおさら、届く気がしてならない。メロディー・メイカーとしてのみならず、博覧強記な音楽的語彙を巧みにステージの…(レビュアー:松浦 達) |
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ポップですな。キュートな女性ボーカルが歌い踊ってポップなメロディに乗って昨今の世情とも絡めた歌詞がさほど重くもなく流れていって、本当に間口の広いポップな曲だしビデオだしバンドだと思います。で、こういうのを見たらどこかのプロデューサー様がうまく集めて作り上げたのかなとかオッサンは邪推してしまいますが、ググっていくとそんな簡単な話でもなさそうで、その前のビデオはこんなにわかりやすい感じでもない…(レビュアー:大島栄二) |
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19位 |
ヤバイTシャツ屋さん
『あつまれ!パーティーピーポー』 |
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元気だな。元気なのはそれだけで良いな。こういう中身無さそうだけど元気だけは120%あって盛上がりは完全保証でライブ会場を盛り上げに盛り上げる、という音楽はヒップホップ界隈には結構あるけれども、ロックバンド界隈には意外と無くて、そういうのが出てきたな〜というのがとても嬉しい。もはやちょっと下火になりつつあるEDMの流れにキャッチアップしようとしたのか、多くのロックバンドはとにかくBPMを…(レビュアー:大島栄二) |
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20位 |
toddle
『Branch in the Road』 |
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toddleを率いる(?)田渕ひさ子は元NUMBER GIRLのギタリストで、だからいつまでも何をやっても「元NUMBER GIRL」の説明がついて回るのはもう仕方が無い。それは氷室京介や布袋寅泰がどんな活動をしたとしても「元BOØWY」といわれることから逃れられないみたいなもので。氷室や布袋のソロ活動が両方とも「元BOØWY」を彷彿とさせるものであることとは対照的に、「元NUMBER GIRL」の向井秀徳も…(レビュアー:大島栄二) |
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一昨年のレビューが1年間アクセスランキングのトップ10に入り続けたケリーマフの新作MVはとてもシンプル、なのにカッコいい。このカッコ良さはいったい何なんだろうかとずっと考えて、理由はこのバンドの爬虫類性を浮き彫りにしたからだという結論に達した。よく見て欲しい。この吠えまくる独特の歌唱。これだけパワフルに歌おうとすると顔中の筋肉に力が入りまくりになるのが普通だと思う。が、ボーカルの瑞樹の表情に…(レビュアー:大島栄二) |
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毎月のアクセスランキングではレビューページに限定したランキングを発表しているのですが、年間アクセスランキングでは記事ページも併せた総合ランキングです。
1位 H ZETTRIO『Beautiful Flight』:2位以下に圧倒的な差をつけた第1位でした。H ZETTRIOはPE’Zの主力メンバー3名で結成された“笑って躍れる”ピアノ・ジャズ・トリオとレビュアーの本田さんがレビューでも触れられてましたが、ホントにカッコいいですね。カッコいいというよりオシャレ。こういう音楽が多くの人に支持されているというのがわかるのは、なんか気分がいいものです。
2位 Gotch『Good New Times』:レビュアーの松浦さんが「花束を誰かに渡していく」という幸せのイメージを託したこの曲が第2位。Gotchさんもリツイートしてくれてどんどん広がっていきました。
3位 中島みゆき『麦の唄』:2015年暮れのレビューだったこの歌は2015年3月までのNHK朝ドラのテーマ曲。なのでずいぶん昔のイメージですが、2015年12月末の中島みゆき公演に併せてレビューを公開したため、2016年に入ってもずーっとアクセスされて、年間第3位ということに。中島みゆきさんのファンは年齢層的にもwebには疎いのかなという先入観が見事に覆されました。ファンというのは熱心なものです。
5位 【スガシカオ『THE LAST』 〜奪われない人称性と、新しい朝を買いに行く方法論〜】:2016年のアクセストップ記事はスガシカオさんのものでした。ニューアルバムのリリースとあわせた記事でタイミング的にも関心を集めたのかもしれません。
6位 Desperation『LOVE JET』:メジャーではないアーチストのレビューとしてはこのDesperationの曲がランク上位に。福岡で活動する彼らの曲が全国に広まっていく様は見ていて気持ちがいいものでしたよ。
8位 【音楽を楽しむ能力/音楽を楽しむために必要なスキルを身に付ける方法ときっかけ】:2014年の記事が根強いアクセスを集め続けていたというのが、筆者としては申し訳ないやらありがたいやら。しかしまあmusiplをやっていることの意味を書いたものなので、けっして旧くなる記事ではないし、1000レビューを超えた今こそもう一度読んでもらいたい内容でもあります。
13位 GLIM SPANKY『velvet theater』:2013年にmusiplを始めた頃のレビューが2016年の13位にランクイン。彼らが7月に2ndアルバムをリリースしたタイミングでどっとアクセスされたようです。同時期にタワレコ渋谷店で大きな看板つけられてたりしてたので、露出は多かったのでしょうし、それにあわせて検索されたのかもしれません。しかしその時期だけじゃなく年間を通してずっとちょこちょこアクセスしてもらっているので、彼らのことを気にしているファンは着実に増えているのだろうなあと思います。メジャーデビューする前にチェックできてて良かった♬。
15位 【おぐまゆき インタビュー〜『9弦ギターを使う意味』】:こちらも2014年に掲載したインタビュー記事が2016年の上位にランクイン。おぐまゆきは2014からずっと日本中をツアーして回る活動に入り、小さな会場もこまめに回っていて、派手ではないけれども着実な活動で、ジワリジワリとファンを増やしていて、このインタビューも365日毎日のようにちょっとずつアクセスを集めてて、きっと新たなファンがちょっとずつ読んでくれているんだろうなあと想像します。
18位 イエスマン『Googleダンス』:1000レビューを機に「過去の記憶に残る曲紹介シリーズ」として再紹介したツイートがファンとメンバー本人によって拡散され、2月のレビュー公開時にも負けないくらいのアクセスを集め、ランクイン。musiplのレビューがアーチストの命運を分けるほどのことではありませんが、こういう小さな盛上がりきっかけでちゃんと話題にしていけるというのは、アーチストとファンの人たちの自力になっていくんだろうという気がします。頑張ってください。
次点 ケリーマフ『ニュー・トラッシュ』:2014年の年間ランキングで3位、2015年の年間ランキングでは8位に入ったケリーマフの新作MVが今回は次点に。前回ほどの盛上がりとまではいきませんでしたが、しっかりと次点に滑り込むあたりにバンドとしての着実さを感じます。2016年はツアーなども精力的に行っていた彼ら。その爬虫類的(?)な鋭さを武器に、2017年も全速力で駆け抜けていただきたいものです。
などなど、ここに入っていないレビューや記事もいろいろありましたが、上位ランクに入ったものは多くの人に関心を持っていただいていたということで、やはり特別なんだろうと思います。2017年もすでに始まりましたが、今年もみなさんのアクセスを心からお待ちしております。
(大島栄二) |
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