しげるドロップ『遊泳禁止』
Kalan Ya Heidi『メープルのマーブル』
黒沢健一
『So What?』
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無邪気に、軽やかにスイングするロックンロールに持ち上げられることは日々、あると思う。そういう意味では、過去に於いて、もしも、L⇔Rからその後の数多くの名義での活躍も知っている人以外にも、現在の彼の拓けた姿やシンプルにバンド・サウンドを追求する中で伸びやかに歌うさまはなおさら、届く気がしてならない。メロディー・メイカーとしてのみならず、博覧強記な音楽的語彙を巧みにステージの向こう側へアウトプットするセンス。例えば、ブライアン・ウィルソン、トッド・ラングレンの轍を踏むような職人肌としての要素も大切ながら、歳とともに瑞瑞しさも磨かれていっているのは見逃せない。“バック・トゥ・ベーシック“というアフォリズムは実のところ、深い歴史的水脈を掘り、新鮮な感動を呼び起こすのかもしれない。
(2014.3.22)
(レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
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