|
|
|
|
BUCK-TICKは僕がビクターレコードに入った年の看板アーチスト。ロックバンドブームが巻き起こっていたまさにど真ん中の頃のバンド。それが平成元年なのでもう26年。無論インディーズ時代もあり、来年には結成30年を迎える。映像を見ても判るが、解散して再結成したようなバンドとは明らかに違う最先端現役の迫力を持っている。浮き沈みは多少あろうが、この年末にも恒例の武道館公演を実施する。バンドが… (レビュアー:大島栄二) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
カワイイ。あらららという脱力感溢れる名前のバンドが贈るMVはボーカルのぽんぽこたろーが体育館(?)を駆け巡る中で次々といろいろなステージを見せてくれる。最後の演奏シーンだけで十分に楽しめるはずなのに、あえてこういうビデオを作って楽しませてくれる。しばらく前にOK Goの新作をレビューしたが、そこで「出来る範囲の出来そうもないことにトライして実現していく積み重ね」ということに言及したが… (レビュアー:大島栄二) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
最近はピアノロックというジャンルが形成される程にピアノをフィーチャーしたバンドがたくさん出てきている。そのほとんどは通常のボーカル+ギター+ベース+ドラムのギターの役割をピアノに置き換えているもので、しかもギターもいるバンドも多いので、ただ音がガチャガチャしているだけというケースも少なくない。Artrandomのこの曲では鍵盤を弾くボーカルのシーンから始まって、そのまま2分過ぎまで歌と鍵盤の音しか… (レビュアー:大島栄二) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
歌詞が小説のように紡がれていて、キャッチーなサビの繰り返しなどを排除した風景のような曲。それ故に、わかりにくい。ポップミュージックのクリエイターとしてならきっと落第なのだろう。だが、音楽性は今や多様化して、リスナーの興味も多岐に渡る。そういう中でしっかりと支持を得ているアンビエントミュージックをこの曲に感じる。環境音楽とも訳されるその音楽ジャンルは登場した70年代とは様相を変え… (レビュアー:大島栄二) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ピアノだかギターだかエレクトロニカだかEDMだかなんだかの最新ロックバンドが立ち並び競い合っている今のシーンの中で、この武骨なだけの曲は圧倒的にカッコ悪い。だが、そのカッコ悪いことこそがロックンロールだったのではないだろうか。様々な機械のマニュアルを熟知して駆使して聴いたこともないような音楽を作ろうとして皆が結局どこかで聴いたような同じ音しか出せていないことに対して… (レビュアー:大島栄二) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
コワい。いや、カッコいい。このシャウトの仕方が、本当にシャウトというか、吠えているというか、悪態をついているというか、かなり独特で耳からなかなか離れてくれそうもない。これだけ吠えまくりなのにしっかりと音楽になっていて、とても面白い。ロックバンドの人は楽譜なんて読めなくて当たり前とか、いやいや楽譜も読めなくて音楽が出来るかとか、もはやそんな論争など意味不明なくらいに… (レビュアー:大島栄二) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
微かな、消え入りそうな声が描き出す優しく残酷な子守唄のようなしらべに合わせ、海岸の砂浜に残る足跡、幻惑的な太陽、と、どこか彼岸を思わせますMVですが、不思議と厭世性や儚さよりも、声の大きく賑やかな音楽よりも確りと心を捉えられ、染み入るところがあります。個人的には、徳永憲、Peridotsなどの温度を感じつつも、やはり、新世代のSSWとしての感覚がライヴには、散在しています。漂然とどうにも… (レビュアー:松浦 達) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
かの小沢健二が持て囃された90年代半ばの『LIFE』前後の狂騒とは何だったのだろうとあらためて思う。モータウン、ニューソウルからフォークまでをオマージュ、援用しながら、日本語の響きを大事に早口にまくし立てた、「東京」という中心部への象徴記号の周縁を巡る恋人たち、会社員たち、学生たち、そして、名もなき人たちまで。彼・彼女たちは「今夜はブギーバック」で今や日本で可視化されてしまった階級制など… (レビュアー:松浦 達) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
次から次へと新しいセンスを持ったSSWが出てくるのは頼もしい限りですが、彼、彼女らは最初から「大きな物語」を前提としておらず、かといって、開き直った自身の半径数mの現実内に完結しない、すこし投げやりな、今を生きる想像力が宿っているのが共底している気がします。だから、昔からのベッドルーム・アーティストに比しますと、どこか聡明でフラットに(仮想)世界とリンクした背徳感が映像と同化されて… (レビュアー:松浦 達) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
この調子っぱずれに聴こえるボーカルが何故か、何故だか心地良い。そういうことは極々たまにある。古くはアンジーの「天井裏から愛を込めて」やたまの「さよなら人類」などもそうだ(今聴き直すと、そこまでは酷くなかったけど)。彼らTHEズズザザズの調子っぱずれ具合というのはアンジーの頃の何もかもが普通の時代の外れ方では現代ではダメで、2010年代にはこのくらいの破天荒さが無ければ目立てないという… (レビュアー:大島栄二) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
suzumoku。彼が登場してきた時はその演奏と歌のインパクトにずいぶん驚いたものだが、その後の活動はやや迷走してきたかのように感じている。バンドとして歌ったりすることで彼のナイロン弦という特徴がどんどん薄れていくような印象があって、損をしているのではないかと思う。もちろん本人とスタッフには傍観者の勝手な印象とはまったく違う手応えや想いがあって方向性を探っているのだろうが… (レビュアー:大島栄二) |
|
|
|
|
|
|
|
|
1位 BUCK-TICK『惡の華』:今月から開始した土曜日の温故知新企画で最初に紹介したBUCK-TICKがいきなり1位を獲得。思い入れもあって、なお現役の実力派。彼らのような地に足の着いた活動は本当に若いバンドのお手本だと思うし、普通に現役のステキな音楽としてもっと知られていいかなって思います。
2位 あららら『さよならせかい』:11月のレビューで4位だったあらららが12月に2位にランクアップ。途中でメンバーが気づいてリツイートなどしてくれたというのはあるものの、ランクアップはなかなかない快挙だと思います。楽曲も個人的に好きすぎて好きすぎてというヤツだったのでこれまた嬉しい。
3位 Artrandom『小さな恋の物語』:静かな歌とピアノが印象的なArtrandomが3位にランクイン。その後彼らからはデモCDが送られてきて、仕事始めで試聴するのが楽しみな状況。
4位 別野加奈『濾過装置の悲しい仕組み』:売れたい売れたいというのが滲んでいるバンドたちがほとんどすべてと言っていい中、売れたいのかなんなのかまったくわからず、純粋に自分の表現に試行錯誤しているという印象のこの曲、とてもイイと思います。試行錯誤がビジネスにつながることはなかなか難しいのが一般的だけれども、せめて多くの人に存在を知ってもらいたい、そんな1曲だし、アーチストですね。
6位 ケリーマフ『イカサマ』:7月のレビュー紹介以来ずっとこのマンスリーランクに入り続けてて、ジワジワと広がっているニューカマーバンド。2014年の年間アクセスランキングではなんと1位に。レビューも公開直後の瞬間風速がすごい曲はたくさんあるけど、ロングでアクセスされ続けるというのはなかなか無いこと。ホントにスゴイし、売れて欲しいです。
7位 ryohadano『4月』:松浦さんが紹介する音楽は普通のポップやロックというものとはまた違った独特の雰囲気を持ったものが多いのですが、これもまたジワジワと沁みてくる曲でした。7位8位9位と松浦さんのレビューが並びましたが、個人的にもっとも印象的だったのがこれ。でも特殊な感じなのでどのくらい支持されるのかなとは思ったのですが、堂々7位ランクインで、趣味の多様化を実感させられました。
2014年を締めくくる月のランキングはいかがでしたでしょうか。2014年全体のランキングも後ほど公開いたします。元旦になったばかりなので、とりあえずこの辺で。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
(大島栄二) |
|
|
|
|
|