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1位 |
ATLANTIS AIRPORT
『NEO TOKYO』 |
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割と普通。いや、突然こんなことを言ったらまるでディスっているように思われるかもしれないけど、そうではないです。ATLANTIS AIRPORTは2013年の12月にライブ動画についてレビューしたんだけど、その時からなにか想像上のバンドのような不確か感、というかつかみどころの無いエキゾチックさがあってとてもインパクトある存在でした。その後のMVも浮遊感というか、CGを駆使した映像で… (レビュアー:大島栄二) |
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2位 |
CRCK/LCKS
『Goodbye Girl』 |
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いろんな曲を聴いていると、不思議なリズムに出会ったりする。不思議といったって本当の意味で不思議なんじゃなくて単に慣れてないというか、一般的なロックやポップにはあまり使われないリズムということなのだけれど、やはり慣れていないリズムに遭遇すると戸惑う。戸惑うというか、アレっという気持ちになる。コレなんだろうと探りたくなる。その時点で彼らの狙いにハマっているのか、それとも彼らも… (レビュアー:大島栄二) |
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もうね、MV見てて「ボーカルの人、前見えるんだろうか、大丈夫だろうか、この岩場で足元も見えずにすっ転んでいないんだろうか」などと心配で仕方ない。女性ボーカルで顔隠してるって、なにかとんでもないマイナス要素を抱えたりしているんだろうかと余計なお世話を、いや完全に余計なお世話を思ったりしてしまうし、HPにもボーカルのわしのさんの表情が見える写真ないし。でも、Twitter見てたら… (レビュアー:大島栄二) |
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4位 |
Self-Portrait
『ライブハウスで逢えたら』 |
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バンドマンが「ライブハウスで逢えたら」と歌うのはやわらかなお誘いだし、たった数分で起こせる奇跡というのもバンドマンが思っている自己の拡大解釈のようなものなので、そういう意味ではこの曲は音楽関係者としてちょっとだけこそばゆい気もしないではないが、ではバンドマン自身が「ライブハウスで僕らが歌っても、誰の心も照らせないよね」なんて考えてライブやっているんだったら、そんなライブは見たくないし… (レビュアー:大島栄二) |
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新しい世代の良質なシティポップや、デカダンスを前提としたリプレゼントが目立っているなかで、かのクレプスキュール・レーベルから、全冷中な何か、また、矢野顕子女史、自問自答が巡る感覚の彼らの音楽は何だか真摯過ぎて、ゆらゆらしていられなくなってくる。行間を墨汁で塗りつぶしてゆくのではなく「間、が美しい」のがいいのもあるが、こういった音に、ライヴに触れてしまうだけで虜になる人はいるのでは… (レビュアー:松浦 達) |
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なんかスゴいのきたな。この起承転結感。なんか王道感。昭和歌謡なのかなコレ。昭和歌謡と言ってしまうと90年代後半あたり以降の昭和歌謡ブームの一連かと思われるかもしれないが、そう考えると間違う。あの90年代後半の昭和歌謡は、平成から見た「過去の昭和」という位置付けでリアレンジしていたテイストがあって、だから本当の昭和の歌謡曲ではない。言ってみれば昭和歌謡風であって… (レビュアー:大島栄二) |
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歌そのものは誰しもに届き、聴き易いようで、クラシックたる「Luv(sic)」のようなヴァイヴを持った上での柔和なR&Bで、このテンポで君に向けてのラブソングの核心を付かず離れずまわる印象を受ける。でもそんなに、のどかに「今夜はブギーバック」もできない瀬だから、照準の合わせ方を変えつつ、程良くリズムを落ちつけて、グルーヴの内側でダイヤモンドを磨きあげる作業みたく優しく、そっと耳元で愛的な囁きと… (レビュアー:松浦 達) |
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8位 |
Tia Rungray
『Dancing Fly in my HEAD』 |
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クラシックなのか、環境音楽なのか、現代音楽なのか、アンビエントなのか。単純に、短い楽曲の中で繰り返されるフレーズが綺麗で、なかなか次の動画に飛んでいくことも出来ずに何度も見て、聴いてしまったのである。なんなんだろうか、このインパクトは。それがこの Tia Rungrayを取り上げた最大かつ唯一の理由である。おそらくはクラシック畑からこういうポストクラシカルに自分の表現の主軸を移したであろうアーチストは… (レビュアー:大島栄二) |
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潮風の爽やかそうな海の風景から始まるMV。だが歌われるのは破滅と沈降の想い。爽やかとは真逆の内容に似合う、眼を見開いた表情と喉をひっくり返したような怒声のような歌。こういう歌をどうして思いつくんだろう、そしてなぜそれを歌うんだろう、さらには、誰がこういう歌を聴くんだろう。ライブで演奏し終えた時、どのようなMCをするんだろう。「みんな〜ありがとう〜」とか、間違ってもいわないだろうな… (レビュアー:大島栄二) |
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力強い歌だ。つらい人にただ「大丈夫だよ」と声をかけるメッセージソングは多いが、これはつらい人に「そこから逃げるのか」と問いかけるメッセージソング。僕はその方が、厳しいけれども本当に優しい声援なのだろうと思う。メッセージを必要としているのはこのビデオに描かれている、おそらく営業のサラリーマンのような普通の暮らしの中にたくさんあって、車を運転する青年が曲を聴きながら徐々にポジティブに… (レビュアー:大島栄二) |
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なんでこんなに揺れたビデオを作るんだろう、見てて目がクラクラするぞ、でもこのクラクラ感が一種のトリップにつながるんだろうか、よくよく聴いてると単調なギターリフもトリップ感満載だし。この一種単調な楽曲は一種のラップなんだろうかヒップホップなんだろうか、でもヒップホップじゃないよな、そういう時はHPを見てみよう、なになに、「男女 4 人組オルタナティヴ集団。ソリッドかつダイナミックな… (レビュアー:大島栄二) |
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1位 ATLANTIS AIRPORT『NEO TOKYO』:以前よりポップさが増し、期待できるファン層が広がったなあと感じられる彼らが堂々の1位。そういうのが影響したのか、それとも以前に比べて単純に知名度も注目度も上がっているからなのか、とにかく1位に入るというのは立派なものです。
2位 CRCK/LCKS『Goodbye Girl』:1位とはかなり僅差で惜しかった2位ランキング。最初彼らの名前をどう読んだらいいのか判らなかったけれども、クラックラックスらしいです。最新の動画じゃなくて1年ほど前の動画をレビューしてどうもすみませんでした。
3位 ユミルの庭『潮騒』:顔が隠れてることにばかり注目して、本人にバレたら怒られるんじゃないかとちょっとヒヤヒヤしてたんですけど、どうやらご本人にもチェックされて、なかなかウケていらっしゃったみたいでホッとしてます。
8位 Tia Rungray『Dancing Fly in my HEAD』:ライブ映像はいくつかあるものの、どういう活動をしているのかまったくはっきりしない印象のこの人のこの曲が8位にランクイン。レビュー時点でのYouTube動画再生回数はメチャ少なかったんですけど、熱心なファンはちゃんとついているんだなあと感心しました。
10位 iTuca『例えば』:ずいぶん前のレビューが過去レビューツイートに反応して11位に入りました。改めて聴いてみると、パワフルで説得力のある曲だなあとあらためて思わされます。こういう感じで昔のレビューだったり曲が再発見されるというの、悪くないと思います。
Twitterで「前々から疑問だけど、単なる女性ボーカルバンドって一体何?」みたいなリプをいただいてまして。Twitterでは返信しない方針なのでそこでは黙ってたんですけど、黙ってるだけというのも後味悪かったので、ここで解説を。musiplで(大島が)時々いう「単なる女性ボーカルバンド」というのは、そこそこ歌が上手い女性ボーカルであれば誰でも良い、という意味です。もちろんどんな女性ボーカルにも個性があるので、単なるという言い方は失礼なのかもしれませんけど、そのボーカルが何らかの理由で抜けたとしても、すぐに新ボーカリストとさし替えがきくだろうなと思われる場合はよくあります。そういう「女性が歌ってるのが好き」というだけのマーケットを狙って、歌がそこそこ上手かったら誰でもいいのでユニットを組ませようというプロデューサーというのも実際にいますし、そんなバカな、そんな軽薄なと思ってしまうけれども、実際には拘り抜いた唯一無二の個性を打ち出そうとする女性ボーカルより、誰でも良い単なる女性ボーカルバンドの方が、そこそこ手堅く結果を出したりしますので、まったくなんだかなあという気分になることもしばしばだったりします。そして最初は誰でも良かった系のボーカルが、やっているうちに表現に目覚めて、プロデューサーとの確執を抱えつつどんどんこじらせていくということも時折見られ、そういうのは本当に面白い出来事だなあと嬉しくなったりします。
まあそんなことはどうでもいいですね。9月に入って京都は一気に寒くなってきた感じです。あなたの地域はどうですか。季節の変わり目、カゼなどひかないように気をつけてくださいね。
(大島栄二) |
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