喩えの内部に主体性が収容されるならば、小さい薬局内でミスチルやスピッツ、ワンオクなどの過去の曲群がオルゴール・アレンジで流れているのが気になりながら、先月ほどのクアラルンプールという都市の大きなモールでは兎に角、EDMもそうだが、アッパーなものがモール内の筏を揺らせていたのをなぞる。ザ・スミス、モリッシーのウェアを着ているアーティストが増えている写真を見るのは奇遇ではなく、影響力と加齢の中で、また若い人たちとのやりとりの中で、直截的表現ではなく、違和を表象するにはという波待ち、波の待ち方を思う。「Still ill」、「How Soon Is Now?」。