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ささやかだけれど、人それぞれに持つアンテナや感受性は違う。だからこそ、面白い。小さいことにくよくよするなよ、と言えるには小さいことで本当にくよくよしないとその先に行けないことがある。大きな夢を見ようよ、努力は報われるからそこに力を割いて、優先順位をつけて、みたいな言葉はまだあちこちで有効に通じながら、階段を昇り切った人が勝つ者の論理などを説いている。でも、勝つとか負けるって… (レビュアー:松浦 達) |
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声がカワイイ。サウンドがこの声によく合ったほのぼのとしたテイストで、心地良い。MVの途中で出てくるショートコントにどのくらい意味があるのかよくわからないし、自主通販しているというCDにもこのコントコーナーがあるのかは知らない。個人的にはCD音源ではこの部分ない方が何度も繰り返し聴けていいなあと思うけれども、じゃあこのショートコント部分があったからもう2回以上は聴かないのかというと… (レビュアー:大島栄二) |
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どこかで聴いたことがあるような気もするが、じゃあ誰でも奏でることが出来るのかというとそうじゃないだろう。それはどんな音楽なのかというと、普通にポップでロックでありながら、湿度を適度に保った、そんな曲。最近はこの世代のロックバンドも本当にたくさん出て来ていて、ほぼすべてが筍の背比べ、団子レース状態でそこから頭ひとつ抜け出すことは至難の業だが、こういう湿度の違いをちゃんと持って… (レビュアー:大島栄二) |
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4位 |
Self-Portrait
『ライブハウスで逢えたら』 |
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バンドマンが「ライブハウスで逢えたら」と歌うのはやわらかなお誘いだし、たった数分で起こせる奇跡というのもバンドマンが思っている自己の拡大解釈のようなものなので、そういう意味ではこの曲は音楽関係者としてちょっとだけこそばゆい気もしないではないが、ではバンドマン自身が「ライブハウスで僕らが歌っても、誰の心も照らせないよね」なんて考えてライブやっているんだったら、そんなライブは見たくないし… (レビュアー:大島栄二) |
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GRAPEVINEというバンドは兎角、デビューのときから「文学的な」という冠詞がメディア的にはついてきたように思う。ライヴでは全くもってずっと身体の奥底に響く音を鳴らしていたのだが、ボーカル、ギターの田中和将の読書家振りは所謂、当時から今でもかなりのもので、また言葉の言い回しとストーンズやアメリカン・ブルーズ、ソウル・ミュージックなどから影響を受けた粘り気のあるグルーヴははじまり的な… (レビュアー:松浦 達) |
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ピロカルピンの新譜本当に良いな。アルバム『ノームの世界』からのMV「ピノキオ」と「グローイングローイン」はいずれもピロカルピン独特の淡白なポップサウンドに、苦境の中からの希望が歌われている。苦しいことを苦しいというのはもちろん良いのだが、その度毎に苦しい顔をしていては浮かばれないしつまらない。だから顔を上げて笑顔をたたえようとしても、じゃあ笑顔ってどうやって作ればいいんだろうか… (レビュアー:大島栄二) |
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サビのフレーズが繰り返し繰り返し。繰り返されることでイメージが膨らみつつ同時に固定する。この曲がヒットするかどうかは別としても、ヒットするには欠かせない要素をちゃんと持っているなあと感じる。歌には意味を込めることは出来るが、じゃあ意味が必須かというとそうでもなくて、この曲では歌の意味よりも言葉の響きの印象の方に圧倒的に重点が置かれているようで、それがリズムとリフレインによって… (レビュアー:大島栄二) |
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鳥人間が犬の歌を歌うっていうのがとてもシュールだが、聴いてみるとシュールな変化球的な歌ではまったくなくて驚く。野太くともけっしてノイジーではなく、安定的に太い声をドドンと出せるのは、そうだな、エレカシの宮本浩次を彷彿とさせる印象。ロックなのにマイルドで、でもけっしてポップではない。歌詞のシニカルなところもとても良い。飼い犬から野良犬になった犬の気持ちを歌っているが、どことなく… (レビュアー:大島栄二) |
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想像力と、ほんのわずかの共時性。それが疎外されるほどにあなたとわたし、はますます複雑なようで、単純に席を譲り合わなくなる。席が空いていても座ったら譲ったら、何があるか分からない瀬にセキュリティは厳格になって、誰もが誰もに怯えている。同時に誰かには容赦なく牙を向く。そっとしておくには、放っておくにはいかないのだろうか。… (レビュアー:松浦 達) |
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軽快なホーンセクションから始まる曲で、軽快で絶対ポップだぞと思うのにどうもポップではない。いや、曲調はポップそのものなんだけれど、ポップと言い切る自信が無い。何故だろう、何故なんだろうと思うけれど、行き着く答えはこのオガワマユという人がきっとポップとは違う人格の人なんだろうというもの。いや、断定するほどの自信もないのですけれど。で、ポップではないミュージシャンの人がポップなサウンドに乗ると… (レビュアー:大島栄二) |
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次点 |
RIDDIMATES
『LOVE LAND feat.KODAMA NAO』 |
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公式HPのプロフィールでも一部引用するが、“ブラスロッカーズ・サウンドを掲げ、ありふれた音楽ではない、刺激のある音楽を創りだし、日々の喜びに変えるバンド”とあり、また、“熱くて、男臭くて、音を楽しんでいて、ご飯を良く食べる。生活の一部に音楽が常にある、そんな願いがあるんだか無いんだか。本気で遊んで、本気で音楽する、そんなバンドの物語。”とまで叮嚀に記されていて嬉しくなるくらいに熱く… (レビュアー:松浦 達) |
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1位 スピッツ『ヘビーメロウ』:スピッツ安定の人気ぶり。30周年ツアーも大盛況のようで、いつまでも衰えを知りません。初めてインディーズ盤を甲府駅前の小さなレコード屋さんで買ったのがつい昨日のように思い出されますが、あれから27年。時間が過ぎるのは本当にあっという間だなと思いますが、スピッツのようにいつまでも活躍しているバンドを見ると、本当は時間など過ぎてないんじゃないのかと思ったりもします。
2位 OBAKE『てれかくし』:キュートなボーカルにキュンとするバンドOBAKEが堂々の第2位。レビュー公開以降メンバーもファンも熱心にリツイートなどしてくれて、ランクイン。ファンの支えあってのバンド活動だよなあとしみじみ思います。活動状況はマイペースな感じですが、これからもっともっと頑張っていってもらいたいと願ってま〜す。
3位 Saucy Dog『wake』:6月のランキングで11位に入っていた彼らの2015年のレビューが7月はなんと3位に浮上。6月末に過去レビューがTwitterでツイートされ、そこから7月じゅうずっとリツイートやなんやらで拡散していき、この結果に。もし過去レビューツイートが6月末じゃなくて7月頭だったら、もっと上位に入っていたんじゃないかなあと思います。こうやって過去レビューがまた最前線で読まれて、聴かれるというのはいいですね。
4位 Self-Portrait『ライブハウスで逢えたら』:ロックバンドの原点のような歌。レビュー公開にメンバーも「思い入れのある曲」と応えて、そこから広がっていきました。音楽業界関係者としてはこういう歌にグッとくるのですが、普通のリスナーにとってはどうなんでしょうね。メンバー自身の熱さというのはどうなんでしょうね。ちょっとそんなことも考えたりはしますが、じゃあ熱くないバンドの曲が聴きたいのかというと、そんなこともないだろう、そうだよなって、思いたいです。
9位 岡崎体育『式』:出す曲出す曲、出すMV出すMVがいずれも飛び道具のような、超絶変化球のような印象があった岡崎体育の、この曲はストレートな直球のようで、ちょっと肩透かしを受けたような感じになりました。でも、いいですよねこの曲。こういうのを作れるのは彼の実力なのでしょう。この後にまた同じような直球を投げられても、またド変化球を投げられても、結局は「やられた〜」と思っちゃうんじゃないかなあという気がしてます。
10位 オガワマユ『定点観測』:レビューの中で「この人はポップの人ではない」というようなことを書いたら、ご本人のリプライで「ポップの人ではないですw」と言っていただいて、嬉しいやら恐縮するやら。いい曲だと思います。
京都では祇園祭も終わり、暑さもそろそろ終わればいいのにと思うんですけど、そんな気配はまだまったくありません。夏休みが待ち遠しいです。ここのあとがきも、そんなに長めに書く元気はありません。でもレビューは日曜以外毎日更新していきますからね〜。お楽しみに。
あ、それはそうと、7月終わりからOKMusicというサイトにこのmusiplのレビューが配信されることになりました。どのくらい意味があるのかやってみなければわかりませんけど、しばらくやってみたいと思います。そちらの方もどうぞよろしくです。
(大島栄二) |
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