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メロディックパンクバンドというものが独特の世界を持ったジャンルだということはもちろんのことで、不用意なことを言うといろいろな方面からバッシングが飛んでくる可能性があるので少々怖いのだけれども、敢えていろいろ言おう、頑張って。メロディックパンクのバンドには結構コワモテのバンドが多くて、時としてコワモテ競争みたいな、いや、どちらかというとチキンレースのような根性合戦みたいな傾向があって… (レビュアー:大島栄二) |
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京都の高校生バンド。こういうのを見ると微笑ましく感じてしまう。見栄えもいかにも高校生という感じで、やはり微笑ましい。だがここからどう変わっていくのか。そこにこそ実際は注目したい。音楽は突き詰めていえば表に出てきた作品だけで判断するという観点も在って良くて、その観点からいえばここからどう変わっていくのかということによってこの曲の評価が変わるべきではないのかもしれない… (レビュアー:大島栄二) |
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3位 |
Elomaticmill
『Satellite』 |
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この感触はなんか記憶にあるぞ、何だろう、何だろうと思ったらジュディマリだったです。声似てるし。初期のジュディマリ(インディー時代は除く)はせいぜいこの程度のシンプルなロックよりなポップで、そういうシンプルなものに心をときめかせたんじゃなかったかと思う。それが今よりも多少ゆったりとした時代の故なのかはもはやよくわからないんだけど、多分今も昔もそのまたずっと昔も、大多数の人が音楽に… (レビュアー:大島栄二) |
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人間誰しもが強さも弱さも兼ね備えている。例えば弱くなったとき、1人で何かを抱えることは出来なくて、きっと誰かに助けを求めてしまうと思う。自分を否定するモノから逃げたくなり、目を逸らし、耳を塞ぎ、1人の世界に自分自身を閉じ込めてしまう。そんなときにただ隣で頷きながら言葉を受け止めてくれるだれかはとても重要だ。今の自分がいるのは、過去の自分が存在しているから。その過去でずっと… (セルフレビュー by しゅっしゅ (ファン)) |
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昨今のシティ・ポップの隆盛とは、行き場のない日常からの幻想的な何かへの架橋と想像ではないのは、このceroの「Orphans」を聴けば分かるかもしれない。この曲がどう素晴らしいか、というと、BPMのニュートラルな感じもバウンシーなリズムもそうだが、アーヴァン・ソウル・ミュージックとして、2014年のこの瀬に時差も欲目もなく、しっかり適合しているというのもある。小沢健二の時のようなユーフォリアは… (レビュアー:松浦 達) |
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嬉しそうに笑って歌う。こんな最上の価値が他にあるだろうか。ボーカルの愛奈さんが終始笑ってる。微笑んでいる。それをワイシャツネクタイメガネの3人が取り囲んでいる。もしも彼らのライブを観に行ったなら、この微笑みをずっと眺めているだろう。だがそれだけで幸福な気分になるのは音楽の裏付けがあるからだ。3人の演奏には自分が自分がというところがほとんどない。多少ギターのリフが後半キュキュキュキュ〜っと… (レビュアー:大島栄二) |
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バックドロップシンデレラのこの『フェスだして』という曲は、サラリと聴けばフェスに出たい症候群の成れの果てのようにも見えるけれども、実際は、フェスに出たい出たいとばかり言ってるバンドマンを軽く皮肉っているようにも思える。いや、それもこれも聴く人がフェスにどういう感情をいだいているのかにもよると思うけれども。で、あなたはどう思いましたか? 僕はどう思ったのかって?… (レビュアー:大島栄二) |
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彼らを聴いたとき、密やかに皮膚の下でざわっとするような五感の痛点をあたってくるような感じをおぼえた。新しいのに懐かしい、なんて言いふらされた言葉で、彼らにもはっぴぃえんど、スピッツ、サニーデイ・サービス系譜の良質な日本語ロック・バンドとしての色気をもちろん感じるものの、でも、どこか今の時代の空気感に膝を抱える、破綻寸前の脆さがかいま見えるのがとてもいい。スズキヨウスケの投げやりな… (レビュアー:松浦 達) |
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日々の風景と何気なく交尾する音楽、それが阿佐ヶ谷ロマンティクスなのかな、と。交尾したあとの虚無感も含めて、滑らかに電車は進み、時計は停まり、音楽は浮揚する。何だかそう考えると、東京、阿佐ヶ谷まで行かなくてもいい気がして、彼らの音楽はシティ・ポップのようで、最近、リバイバルし、リノベーションされている団地、URの香りがどこかにして、その感覚は日本の同時代感覚と合う。キリンジも昔… (レビュアー:松浦 達) |
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10位 |
ハンバート ハンバート
『ぼくのお日さま』 |
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言葉がうまく言えない。その気持ちは一体どういうものなんだろうかと他人事のように想い巡らせていたのだけれど、よく考えてみたら自分だってそんなに言葉がうまく言える人ではなかった。多分、みんなそう。誰だって。大事なことを言おうとすればするほどその難しさに直面して打ちひしがれるばかりの人生だ。動悸がする。心臓がばくばくいう。おいおい心臓よ少し静かにしておいてくれないか。もうちょっと静かに… (レビュアー:大島栄二) |
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「やっぱり東京に行った方がいいですかね」という問いかけを何度大阪のバンドから持ちかけられたことだろう。東京に26年暮らしてみた立場として、何の根拠も無い妄言を吐くとすれば、東京には幸せはありません。あるのはただ、便利と夢。それはもう、地方にはまったく無い規模で存在する、それが東京という街の魔力だろう。で、夢があるから、地方に暮らす若者はこぞって東京に向かおうとする… (レビュアー:大島栄二) |
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1位 LONGMAN『Back Home』:4月の終わりにレビューを公開したらドドドドドっとアクセスが集まって、今月ぶっちぎりのアクセスランク1位でした。ホントにキュートでカッコよくて、何度聴いても飽きることのないLONGMAN。彼らの音楽の良さがファンを集め、その中でちょっとしたレビューが話題となって拡散されていく、バンドパワーを感じました。どこで活動するのが一番得なのかとか、もうそんなことより魅力をどう上げるか、そこだろうという原点を思い出させてくれる1曲だったように思います。
2位 NoDec『サイダー』:京都の高校生バンドのこれまた爽やかでガッツのある1曲。若いゆえのシンプルさと、心先行のようなテンションの前のめりを堅実なテクがどうにか抑えるようなリズムと緊張感が、グッときます。受験勉強なのか、1年間活動を休むとかですけど、また再び活動を始めてくれることを願いま〜す。
3位 Elomaticmill『Satellite』:2月3月とランキングに入ってて、でも本人たちの活動の様子は見られず。このランクインは一体誰得なんだろうと思いつつも、よく考えてみたらリスナーの得ということですな。バンド自体が活動を止めても、曲はいつまでも生きるわけだけれども、普通は活動停止とほぼ同時に曲もほとんど死んだような状態になるもの。だけどこういうところで誰かがアクセスを続けることで上位に入って、また誰かが聴くことになる。そうして曲が長く息を続けるというのは悪くないことだと思ったりします。
4位 the Vibrant『六等星』:セルフレビューから堂々のランクイン。セルフレビューはトップページに表示されることもなくて、だから正式レビュアーのレビューに較べると少しハンデあるんだけれども、それでもこうして堂々とランクインしてくる。こういうのにも、バンドの勢いが感じられますね。頑張って欲しいです。またセルフレビューくださいね。
6位 グッバイセブンティーン『Mr.X』:グッバイセブンティーンの曲、好きなんだなあ。声も好きなんだなあ。レビュー公開後にメンバーが嬉しそうな反応を示してくれてとても嬉しかったです。
10位 ハンバート ハンバート『ぼくのお日さま』:個人的な体験と重なるようなこの歌を、何度も何度も繰り返し聴きました。特別な想いもあったので、普段はレビューしない日曜に公開したりしてどうも済みません。このレビューがもしベスト3に入ってもなんか気分悪いし、かといってほとんど聴かれずランク外というのもガッカリだし、そういう意味では10位というのはちょうど良かったのかもしれません、個人的に。
次点 ザ・モアイズユー『トーキョー・トレイン』:東京ってやっぱりヘンな街だなあと思います。その東京という街のヘンな感じがよく捉えられている1曲のような気がします。否定するわけでもなく、完全肯定するわけでもなく。その微妙な心模様は、東京にいない人にも、そして東京にいる人自身の中にも、きっとあるような気がして。
僕の周辺ではさくらも完全に散って、葉も新緑の時期を過ぎてそろそろ色を濃くしてきました。しかしニュースによれば青森や北海道では今が桜の見頃とか。日本って広いんですね。暖かくなってきたのでもう「寒いから動けない」とか言ってる場合ではなくなってきました。ぼちぼち頑張っていきましょうかね。
(大島栄二) |
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