イトデンワ『東京』 Next Plus SongSUPERCAR『DRIVE』

NoDec
『サイダー』
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　京都の高校生バンド。こういうのを見ると微笑ましく感じてしまう。見栄えもいかにも高校生という感じで、やはり微笑ましい。だがここからどう変わっていくのか。そこにこそ実際は注目したい。音楽は突き詰めていえば表に出てきた作品だけで判断するという観点も在って良くて、その観点からいえばここからどう変わっていくのかということによってこの曲の評価が変わるべきではないのかもしれない。だが、作詞も作曲も衣装も振付けも誰かのプロにお願いして完璧なものが仕上がって、それでいいのならAKBを見ていた方がいい。ん、今なら乃木坂なのか、欅坂なのか？ その辺のことはよくわからないけれども、そういうものと違って、自然発生的なロックというのは、その活動や人間としての成長過程も含めて作品の重要な要素なんだろうと思う。その人の生き様とはまったく違う歌やメッセージが込められていたとしてもリアリティは感じられないのだから。NoDecというバンドのこの曲とMVはよく出来ていて、彼ら彼女らの今がリアルに閉じ込められている。技術的にも高いものがあって、個人的にはギターのリフとソロが少しばかり前に前にと出過ぎなんじゃないかなあという懸念はあるものの、まあ妙に後ろに下がっちゃうよりは100万倍もマシ。つい先日高校を卒業して1年間の休業をしているということで、受験勉強なのかなんなのかはよくわからないし、10代最後の1年の間にメンバーの生活が激変して1年後に本当に同じ形で復活する保証なんてまったく無いんだろうけれども、出来ることなら頑張って復活してください。そしてその活動の生き様で、この曲のリアルをさらに本物にしていってもらえればと心から願います。
(2017.4.7) (レビュアー：大島栄二)
 

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