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1位 |
B.B.JUNKIE
『ノンフィクションファッキンロマンテクブルース』 |
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キレてます。ロックをやってるって打算じゃないよねって感じの、スパークする、迸る、止むに止まれぬ、押さえきれぬ、そんな感じが演奏にも歌にも爆発しちゃってる感じ。音は割れてるし楽器の音は整理されてなくてぶつかりまくってるし、ポップの仕事としてはもう最悪って感じでもあるわけだけれども、ロックとしてはこれが正解という気がします。そういえば大好きなハイロウズのCDもかなり限界まで音圧を… (レビュアー:大島栄二) |
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不思議です。静かで、でも力強く。力強くて、でも無力感に満ちて。日常生活は然程ドラマチックなことも起こらず、起こらずとも暮らしていかなければならず。無力な自分にも無敵な何かが秘められていると思いたくて、音楽にも頼るし、まともな理由など存在しないレトリックで自ら鼓舞して今日も一日をやり過ごす。どうにかしてこの24時間をやり過ごさなければ。たとえそうまでしてやり過ごしたとしても… (レビュアー:大島栄二) |
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爽やか。シティポップスといって間違いないサウンドが岡山県のアーチスト植田章敬から届けられます。岡山というのはどういう街なのでしょうか?シティなのかシティではないのか。そもそもシティとは何なのか。僕が暮らす京都はシティなのか、東京規模でなければシティとは呼べないのか。そんなことをいくら考えてみても明確な答などは見つかるはずもなく、でもこの曲を聴いたらシティの風が吹いてくるなという… (レビュアー:大島栄二) |
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甲高いようなハスキーのようなファルセットを披露するハイトーンの女性ボーカルが紡いでいる歌の世界は、とても切なく淡い想い。それを補うよう絡んでくる男性ボーカルが、そんなに絶叫していないにもかかわらず、心の叫びを見事に表現しているのは、この声質のコントラストの故なのでしょうか。状況を冷静に取り繕うように語る女性の声と、その内面をスパークさせるように在る男性の声。この組合せが作品としても… (レビュアー:大島栄二) |
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日本の中で、こういう程よいテンポと暖かい音の質感を持ったバンドが増えているのは喜ばしく感じる。Fugacityとは物理学の用語で、説明すると長くなるので割愛するが、難解なものを用いるなぁとも一瞬感じたものの、彼らのオフィシャルHPでは“早落性、はかなさとの意味”と称されていた。そのニュアンスを汲んだ音楽がここにはあり、虚無、刹那性を静かに抱えながら、夢見心地と行雲流水の間を往来するような姿勢が… (レビュアー:松浦 達) |
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紅一点というバンドはたくさんいるけれども、その逆はなかなか見ません。そして紅一点のバンドでも、その紅一点が女性ボーカルの時は、彼女のキャッチーさを表に押し出して一山当てよう的な胡散臭さをちょっとだけ感じるのですが、こうして紅一点がベーシストというのは、何の裏も無いように思えてとても好感持てます。紅一点ベーシストバンドといえばBase Ball Bearがすぐに連想されますが、あの関根史織さんなどは… (レビュアー:大島栄二) |
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7位 |
MOCCA
『Imaginary Girlfriend』 |
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庶務でインドネシアのジャカルタに居た頃、現地のロック、ポップスや”ファンコット”と呼ばれるダンス・ミュージック以外に、爽涼なギターポップに出会うことも多かった。彼らの一部は、近年のめざましい経済発展の中で生まれてきたニューノーマル層で、動画サイトで世界中の音楽をディグし、日本のそれこそフリッパーズ・ギターなどをチェックもしていた。Moccaもそういったバンドの代表格のひとつとも… (レビュアー:松浦 達) |
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8位 |
Michael Jackson
『Slave To The Rhythm』 |
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マイケルです。ジャクソンです。あの誰もが知ってる超有名スターMJがなぜmusiplにと思われる方も多いでしょうが、このMJはホログラム、3日前にビルボードミュージックアワードの授賞式でパフォーマンスを魅せた、誰もが知っているのとはちょっと違うMJなのです(このニュース知ってる人も多いはずだけど、知らない人もいるかと思ってレビューしました)。クリムトの絵画から抜け出してくるようなホログラムMJは… (レビュアー:大島栄二) |
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9位 |
STAYCOOL
『Through the Viewfinder』 |
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STAYCOOLというある種、ストレートなバンド名と比して、彼らは老成から始まっている。兵役を終えて、社会人としての20代半ばのメンバーたちが集まり、紡ぎ出した音楽は台湾という場を越えて、涼やかな感触をもたらせた。2013年には、日本デビュー盤として『Urban Canyon』がリリースされたのもあり、存在は日本国内でも認知され始めた。また、シティ・ポップを軸にスイートなポップを届けながら… (レビュアー:松浦 達) |
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好きになったんだからしょうがない、っていうそのトキメキってなんだよと。つまりは期待感だ。新しいデジタルガジェットを買っちゃう人も、まだ聴いたことのないセカンドアルバムを発売日に手に入れて開封したいのも、初対面の人と話しが盛り上がってこれから友達やそれ以上になれるかもしれない、そのトキメキ期待感。まだ裏切りに合ってない蒙古斑。レディガガにだって音楽作品よりも、世間に対し勇猛に… (レビュアー:北沢東京) |
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複雑なリズム。曲の途中で拍子が変わりまくる、多分。聴いていてなかなか全容を把握出来ないんだけれども、けっして不快になどなったりはしない。最近インストバンドはとても多くなってきていて、「ロックは歌謡ではない」という哲学がともすれば曖昧にならざるを得ない歌ものロックとは完全に決別するという意味でもこのインストバンドの台頭は悪いことではないのだけれども、じゃあインストでやれば全部ロックに… (レビュアー:大島栄二) |
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1位、B.B.JUNKIE。北海道のキレキレロックンロールバンドが1位にランクイン。最近の若手ロックバンドにはわりとスタイリッシュだったり、形を整える傾向が強く見られるのですが、彼らは独自の姿勢を貫きながらもこのパッションの弾け方がものすごいなと感じてて、そんな彼らが1位にランクインしたというのは個人的にとても嬉しい結果でした。
2位、ガリザベン。訥々と歌う彼の声に言葉に理屈ではない感情が滲んでいて、レビュー当時何度も何度も聴き入ってしまった動画でした。その後丁寧なお礼のDMを本人から寄せていただき、正体不明ながらも誠実な人間性に触れ、ますますファンになりました。
3位、植田章敬。先月のランキングでも7位に入っている彼。レビューが4月22日だったので、ランキングの区切りが4月20日だったらもっと上位だったかもなあと思います。まあそれはひとつの運のようなもの。このランキングはアクセス訪問者数でカウントしているのですが、実はページビューでは彼がダントツの1位でした。それだけ熱心に繰り返して観てくれたファンが付いているということでもあるでしょう。
5位、fugacity。聴いてて全身の血管が緩んでくるような感覚を覚えます。時代を超えて支持をされるだろうと思える曲をやっているバンドですね。
7位、MOCCA。インドネシアのバンドがmusipl.comに初登場で、ああ、世界にはまだまだ知らない音楽がたくさんあるんだろうなあと実感したレビューでした。MOCCAを紹介してくれた松浦さんの新連載『世界のんびりヴァーチャル音楽紀行』の記事も面白く、記事も含めたアクセスランキングではこのヴァーチャル音楽紀行台湾編が実は1位。そういう意味では松浦さんの音楽紀行第2弾でまた世界の様々な音楽に出会えるんじゃないかなって期待が膨らみます。
10位、Chartreux。昨年のレビューが今また盛上がりを見せてランクイン。Twitterでの「過去レビュー」のツイートにアーチスト本人が反応した結果アクセスが増えたみたいです。やはりアーチスト本人の拡散力は強いですね。
毎月のランキングでは僕のレビューはどういう訳か上位には入らず、なんと今月のB.B.JUNKIEが僕自身としては初の1位。それだけじゃなく上位4つを独占してしまい、なんかちょっとビビってしまいました。もちろんレビュアー同士でランキングを競い合ってるわけでもないので、どれが上位かで悔しがったりはしないのですが、それでもなんかくすぐったいような気持ちにもなります。ハイ。
あと、8位にマイケルジャクソンのレビューが入ったのもなんか面白かったです。あんな有名アーチストを紹介するのってどうなんだろうと躊躇したんですが、楽しんでもらえたみたいで、それがやっぱりなによりなのです。
(大島栄二) |
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