HighTunes『Panic Girl』 Next Plus Songfugacity『手の中』

Michael Jackson
『Slave To The Rhythm』

 マイケルです。ジャクソンです。あの誰もが知ってる超有名スターMJがなぜmusiplにと思われる方も多いでしょうが、このMJはホログラム、3日前にビルボードミュージックアワードの授賞式でパフォーマンスを魅せた、誰もが知っているのとはちょっと違うMJなのです(このニュース知ってる人も多いはずだけど、知らない人もいるかと思ってレビューしました)。クリムトの絵画から抜け出してくるようなホログラムMJは、誰もが知ってるMJダンスを決め決めで踊って、亡くなった恋人が黄泉がえりしたらこんな気分かなあと思わせてくれます。このホログラムを見て感じるのは、MJのパフォーマンスは歌舞伎のように完成された形だったんだなあという感慨と、僕らがライブで見ている「何か」とは、生である必要さえ無かったのではないだろうかという疑念。ウイルス性炎症で来日公演をキャンセルしたポールも、事前にホログラムで2時間半のライブを完成させていれば良かったのかもしれないとふと思ったりもしました。ついでにジョンとジョージとリンゴのホログラムも加えて、それを武道館で流せばもうそれで十分なんじゃないかとさえ。いや、生きてるってそれだけで素晴らしいのですけど、死んでからもなお新しいマイケルを見られるとは、なんか複雑な喜びでもあったわけです。
(2014.5.22) (レビュアー:大島栄二)
 


   
         
 


 
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