心躍る感じといえば、こういったエレクトロ・ポップもどうでしょうか。女孩與機器人という女性1人、男性2人からなるユニット。来日公演もしていますし、こういったキャッチーなポップ・ソングと華のある佇まいは言語の意味抜きにある人には懐かしさもおぼえ、ある人には新しさをおぼえるのではないでしょうか。昨今の中田ヤスタカ氏が手掛けるサウンド・ワークを投影する方もいるかもしれません。ちなみに、THE SMITHSの「There Is A Light That Never Goes Out」の程よく肩の力の抜けたカバーもしたりしていますが、昨今の台湾のインディー・シーンの中でも着実に評価が高まっています。ユニット名の英語表記の“The Girl And The Robots”なんてところも、現代らしい温度を感じます。
また、ポスト・ロック・バンドの充実も欠かせません。その中のひとつに彼らの存在があります。その他には、知っている人もいるかもしれません、錫盤街 (Tin Pan Alley)、阿飛西雅(Aphasia)も有名です。併せて、フィッシュマンズの影響を公言する気鋭の盪在空中は、透明雑誌と並んで、日本でも話題になったのも記憶に新しいところです。このMVでもじわじわと抑え気味な展開に、ギターノイズとどことなくオリエンタルなメロディが入ってくるひとつの音絵巻を見ているようで、音響工作にも拘っている美意識もうかがえます。