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なんだろうかこの何のひねりもない歌は、ただ単に思ったことを歌ってるだけじゃねえか、音楽的になんか特別なこともないし、演奏が超絶スゴいわけじゃないし、昨今のBPM競争みたいなのからすればテンポも速い訳じゃないし、歌詞も一言一言わかりやすく歌ってる訳じゃないしだから1回聴いただけではスーッと頭に入ってこないし、曲の終わり方も唐突すぎるし、でも何故だか、本当に何故だかわからないんだけれども… (レビュアー:大島栄二) |
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バンドがツアーで全国のライブハウスを回るとき、新幹線で移動なんていうのはごく稀なケースで、大抵は交通費をできるだけ切り詰めた手段を考える。初ツアーではメンバーの誰かが持っている普通の乗用車で行くし、ソロシンガーなら深夜の高速バス&ネットカフェというのが最近の定番だ。しかしバンドで、理想の音を出したいからとアンプも持参したい場合、選択肢はハイエース1択になる。ワゴン車は… (レビュアー:大島栄二) |
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3位 |
BUGY CRAXONE
『ぼくたち わたしたち』 |
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BUGY CRAXONEを一言でいえば、不器用なバンドということだろう。すずきゆきこの特徴あるハスキーなボーカルがとても魅力的だし、サウンドもかなり硬派で、意識的にリスナーに届く曲を適切に出していけばもっと違った今になっていただろうと思うが、そんなプロデューサー的な視点ではおそらく考えることなく、自分たちの内から湧き出るものを音にしてパフォーマンスしつつメジャー時代を駆け抜けたのだろうと思う… (レビュアー:大島栄二) |
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3年前のあの日、僕は下北沢で揺れを感じ、停まった電車を諦めて8.5km先の家に向かって歩き始めました。ただ家族のことだけが気がかりで、奥さんに電話をするもつながらず。ただひたすらに歩き、電話をかけ続けたのを思い出します。時間が経過しようやくつながり、家具は倒れたものの怪我も無いと聞き、ホッとしながら夕食のことを考え始めました。まだテレビの映像など見る前のことです。その後の情報からすれば… (レビュアー:大島栄二) |
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ストリートミュージシャンは基本的に嫌いである。多くの場合逃げだから。いやいや、寒い中暑い中警官に脅されながら歌うのは結構大変ですよ何言ってるんですかあなたはという声が聞こえてきそうだ。そんなことは十分に判っている。おそらく誰よりも解っているひとの1人だという自信がある。だからこそ、逃げてストリートに行き着いたミュージシャンのことが嫌いなのだ。ライブハウスはチケットがあるからストリートで… (レビュアー:大島栄二) |
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空中カメラはとても真摯で、茶目っ気溢れる先を見越しているポテンシャル溢れるバンドだと思う。この曲に限らず、彼らの良さには、或る程度の年齢を重ねた筆者からしたら雑多な音の玩具箱の中にサイケをやや抑え気味なフレーミング・リップスやはっぴぃえんど、風などの和趣と浪漫、更にはレフト・バンク、ハーパーズ・ビザール辺りのソフト・ロックの滑らかさとポップでプログレッシヴな、あたかもフランク・ザッパの… (レビュアー:松浦 達) |
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7位 |
GLIM SPANKY
『velvet theater』 |
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声が渋い。サウンドも渋い。大陸的な、異国の光景が頭に浮かんで広がるような独特の雰囲気を放っています。ボーカルのある歌モノではあるけれども、歌よりサウンドが重要な、そして声さえもサウンドのひとつであるかのような、これぞロックだなあという、そんなバンドです。爆音で鳴らしながら聴きたいし、その爆音の中でトリップ出来そうですね。いろいろな賞に輝いたりしてるようで… (レビュアー:大島栄二) |
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ボーカルとよく似た子供が登場するMVで曲のタイトルがモノゴコロ。斜に構えて評するなら割とベタ。だが、そんな斜に構えたシニカルな評が哀れに思えてくるほど、彼らはストレートに真正面から前向きなメッセージをズドンとやってくれている。登場する子供が周囲のあらゆるものに興味津々で、笑顔で手を伸ばし、触り、不器用にこの世界を知ろうとする。タコみたいな遊具に飛び乗ろうとする動きがぎこちない… (レビュアー:大島栄二) |
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9位 |
HERE
『チャンチャンチャンスDEダンダンダンス』 |
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冒頭から決めポーズをしたと思った瞬間に走り出すバンドマンたち。決まってるのか決まってないのかまったくわからないんだけれども、彼らの猪突猛進な迷いの無さに圧倒される。めちゃカッコいい。ありえないくらい派手な衣装と、躊躇の無いアクション。舞台が校庭に移って、金魚鉢を持った状態でダンスするんだけど鉢の中の水がめちゃこぼれる。でも気にしない。ギタリストが敢えて水たまりに突進していく… (レビュアー:大島栄二) |
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この気怠いミュージックが、夏の名残を懐かしむこの時期にとてもフィットする。サウンドのテイストはシティポップのそれなのだが、そのテイストを蹴散らす勢いの存在感で迫ってくるのがNao Moriのボーカルだ。この鼻にかかるような独特の歌声を聴いていると、僕は古いアルバムを思い出す。いしだあゆみとティンパン・アレイによる『アワー・コネクション』がそれだ。もう40年ほど前のアルバムで… (レビュアー:大島栄二) |
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いいタイミングで、いいムードのベックが戻ってきたなとこの曲を聴きながら、待望のアルバムには話題になった「Dreams」、「Wow」が含まれてながら、タイトルが『Colors』というのも期待が膨らむ。ブルージーでメロウな彼もいいのだが、こういうどこかフリーキーで跳ねた彼こそライヴの舞台での食卓でディナー風の演出をしていたような真骨頂の一端が見える。かの「Loser」で一躍、ジェネレーションXの… (レビュアー:松浦 達) |
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1位 The Whoops『恋をしようよ』:2度目のレビューのこの曲がファンの注目を浴びたのか、堂々1位。月間で1位になるアーチストは当然レビュー後しばらくはデイリーのランキングでも1位を続けることが多くて、この曲もそんな感じで数日1位。メンバーの人が「なんで1位なのか判らないけど今日も1位」みたいな感じでツイートしてて、まあ不思議に思う気持ちもわからないではありません。でも、やはり1位なんですよ。
2位 フラワーカンパニーズ『ハイエース』:インディー界の大御所になりつつあるベテランバンドの新曲が2位にランクイン。バンドを続けるというのはなかなかに難しいことで、そういえば先月のマンスリーアクセスランクで1位だったATLANTIS AIRPORTが年内に解散というニュースがつい最近流れてきてて、ああ、良いバンドなのになあと思ったばかりでした。バンドに限らず経験を重ねればちょっとずついい環境に身を置きたいものだし、それがなかなかうまくいかなくて空中分解していくこともしばしばの中、こうしてハイエースで全国を回るベテランバンドの姿は、若いバンドたちにも勇気をもたらす何かではないのでしょうか。
3位 BUGY CRAXONE『ぼくたち わたしたち』:3位に入ったのもベテランバンド。 BUGY CRAXONEは若くてメジャーだったころに自らの心を武装していた鎧のようなものを、経験を重ねる中で自ら剥がして楽になっていったんじゃないかなあと、なんとなく思います。この歌もホントにカッコイイし、聴いててホントに元気になります。。
5位 ポジティブ米『ストリートミュージック』:数年前のレビューが過去ツイートから浮上してきて、マンスリー5位にランクイン。なんとなく、なんとなくですけど、2位のフラカンがいまだに持ち続けている野性的なスタンスと、3位の BUGY CRAXONEがデビュー当時に持っていた刺のような牙のような刺さる何かを持ち合わせたアーチストだと思います。現在はどんな風になっているんでしょうかね。気が向いたらまたチェックしてみたいと思います。
6位 空中カメラ『恋するシャボン玉』:ポップなバンドは最近本当に増えてきたなあと思います。ロックを標榜する人たちは「魂」とか「勢い」とかで未熟さを多少カバーすることもできますが、ポップの場合はそういうわけにもいかず、だから当然のようにみんな技量的にもしっかりしていることが多い。ただ、ポップですから、技量的にすごいぞというのを前面に押し出すわけにもいかず、飄々と演奏してたりで、結局何が言いたいのかというと、空中カメラも良いですよね。こういう若手が順調に伸びていったらどうなるんだろうと、そういう想像をするのも楽しいものです。
10位 HERE『チャンチャンチャンスDEダンダンダンス』:レビューに書いた通りなので繰り返しませんが、カッコいいです。音楽に限らないのでしょうけど、自分たちはこうなんだというイメージを自分たちで決めて、それを良い方向に使っていくのならいいのだけれども、かなり多くの人たちはその自分で決めたイメージに囚われすぎて手足を縛ってがんじがらめになってしまう。このHEREのこの曲は、まったく縛られていない感じがして、目的に向かってなりふり構わずに突き進むぞという印象でとっても逞しいです。そういうの、とてもいいなあと感心させられたわけです。
というわけで、日に日に涼しくなってきていますね。毎年言っているような気もしますが、あっという間に秋になり、冬になっていくのでしょう。体調崩されませんよう、みなさんお気を付けてお過ごしください。
(大島栄二) |
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