以前、Kituneというフランスのレーベルから出ているアーティストがやたらと推されていた時期があって、私はその辺を漁っていたのだけれど、そこにTwo Door Cinema Clubもいた(今は違うレーベルらしい)。だから彼らの曲にはなじみがあるし、この洗練されたエレクトロポップなバンドサウンドは、一発で好きになってしまう魅力にあふれている。
James Bayにも期待している。最初にPVを見たとき、こぎれいな栗原類だ、と思った。やはり誰もが相似性を感じたのか、国内用のプロモーションに栗原類を起用したほどだ。ともかく、長いストレートヘアーと黒いハット。スタイリッシュな恰好でギターを抱える姿がむちゃくちゃさまになっている。その外見に目を奪われてしまうが、前提として、ちゃんと曲がいい。デビュー間もないながら、彼には「Hold Back The River」というキラーチューンがある。そのご尊顔と歌声、しっかり堪能したい。ただ、この日、もしも栗原類が会場を歩いていたとしたら、あ、ジェームスベイだ、と本気で間違う自信もある。チップを見て、あ、デールちゃんだ、と真顔で言った母の血を私は引いているのだから。