CORNELIUS『Drop-Do It Again』 Next Plus Song大橋トリオ『The Day Will Come Again』

POLTA
『エンド オブ ザ ワールド』

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 ふとスマホでfacebookをみたら、POLTAのアカウントから「MV見てください、拡散希望」みたいなの表示されてて、あれ、POLTAのアカウントなんてフォローしてたっけと考えてみても確認してもやっぱりフォローしてない。広告だったのだ。POLTAって広告だしてもMV見てもらいたいとか、そんなにアグレッシブにアピールするバンドだったっけ? そもそもボーカルの尾苗愛は一時期、禁断の多数決とかリアル3区とかに加入したりしてて結局何がやりたいんだろうという印象があって、いや確かにそれ盛上がりそうな気配あったし、何かが盛上がればすべてが連動して盛上がってPOLTAも盛上がればいいなって戦略もアリなのかもしれないし赤の他人がどうこう言える話ではまったく無いんだけれども、その間もずっとPOLTAだけやり続けていくのが正解なんじゃないかなと、2013年に『遠くへ行きたい』をレビューした時以来ずっと思ってました。あの時に「平成の倉田まり子」と評したのが良かったのか悪かったのかはよくわからないけれど、今回この曲でイントロがかっちょええギターのフレーズでガガンと入ってきて、お、珍しく二人組ロックバンドと自称してるに相応しいサウンドだなと思ったものの、尾苗愛の声が入ってくるとたちまち昭和歌謡な感じになって、ああ、これはタイムスリップする、タイムスリップできるよなあ、これだこれだよと納得。POLTAの真骨頂を見たような気分です。歌ってる内容はそんなに昭和な感じではないのに、尾苗愛が歌うとたちまち昭和。何でしょうか一体。昨年CDリリース時直後に公開されたMV『こうじゃこうじゃ』での「恋をした〜夢を見た〜」のフレーズこそが個人的にはツボなんだけれども、この曲の「もう一度ここで逢おう」というフレーズが昭和(というか、平成初期あたりの、本当に世紀末の頃)のアニメ音楽という感じで、これはこれでツボです。以前「昭和歌謡」をキャッチフレーズにしたシンガーやバンドがたくさん出てきた時に「ん? それホントに昭和か? 昭和っつっても昭和30年くらいじゃないのか?」と違和感を持っていたんだけれど、POLTAこそ、ザベストテン以降の時代を思い起させる昭和歌謡ロックバンドなんじゃないかなあと勝手に思います。このMV、今年の1月6日に公開されて、「1ヶ月で1万回再生」を目指していたそうです。おお、今日じゃないかその1ヶ月の期限は! 多少は貢献できるとかできないとかはまああるし、貢献しなくても別にいいんだけれども、みんなもっと知った方が良いっすよ。1000以上のレビューを重ねてきて、ベスト1とまで言い切る自信はないですけれど、僕個人のベスト20アーチストには確実に入る、そんなPOLTAなわけです(だったらfacebookのページくらいフォローしろよと…そうですね、そうでした。もうフォローしましたのでお許しください…)。
(2017.2.6) (レビュアー:大島栄二)
 


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