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GOING UNDER GROUND
『ランブル』

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 ゴーイングの記憶というと僕のレーベルに所属していたバンドが宇都宮のタワレコでインストアイベント(正確には屋上でのイベント)やった時に彼らも出てて、ああ、あれがゴーイングかと思ったのが最初。その後も昔勤めてたビクターからのリリースCDを元同僚から何回か聴かせてもらったりして。最近では知人の社長の店のオープン1周年イベントに遊びに行ったらそこに松本くんいて、紹介されて。まあそんな個人的な邂逅などはどうでもよくて、彼らの価値は類い稀なるメロディーメーカーとしての才に尽きる。このランブルはよく聴いたなあ。いや、他の良いところもたくさんあるんだけど。音楽がなかなか売れなくなってきて、彼らに限らず難しい隘路に追い込まれるバンドは少なくない。ゴーイングもメンバーが抜け、事務所からも離れ、必ずしも順風満帆とはいえない。でも、止めない。バンドはバンドであってボーカリスト=バンドであるはずも無くて。しかしあのバンドはあいつだよなというキーマンは居るわけで。本人はけっして認めないだろうが、やはりゴーイングは松本素生なんだろうなあという気がする。ゴーイングは松本の人生そのもの、人格そのもの、だから止めるとか止めないということは頭の中にカケラも無く、日々食って寝てと同じレベルでバンドをやり続けるのだと思う。そういうバンドのファンになるということは、ファンであり続けることを許されるという意味でとても幸せなことである。先日公開された「the band」というシングル曲の動画があって、でもそれは単に曲を聴かせるのではなく、バンド活動の本音を吐露するようなドキュメンタリー動画でこれがとても興味深い。で、その7分ほどの動画では終わらず、2枚組DVDとして秋に発売されるという。変わらずに続いていくバンドというのはどういうものなのかを知る上でも興味深い。
(2016.7.23) (レビュアー:大島栄二)
 


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