ハンバート ハンバート『おなじ話』
二宮綾子『Feel All Right』
caino
『Parametric E.Q』
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ハッとした。レーベルで長いこと一緒に仕事をしていた
有刺鉄線の山崎くん
を思い出したからだ。太め、というよりデブギタリストというジャンルがあるのだろうか。いや、無いよなそんなもの。でもこのcainoのギター高良くんは太っている。そのことを隠そうともしないどころか、ビデオの中でも食いまくってて幸せそうにしている姿を前面押しにしている。そういえば有刺鉄線の山崎くんもデブキャラであることをむしろ売りにしていた。冬でも半袖のチェックのシャツを着て、「オレのステージの立ち位置は、エアコンのエア出るところに一番近いところなんだ〜!!」とか言って笑いを取っていた。その山崎くんも持っていたギターはテレキャス。この高良くんのギターもテレキャス。なにかあるんだろうかデブキャラギタリストとテレキャスの必然性は。いや、有刺鉄線と比較することとかどうでもいいですよね。cainoの曲はとっても洗練されているしロックというよりポップでシティな印象。とってもカッコいいです。しかしやっぱりデブキャラが気になって仕方ないなあ。でもそれを自分たちのひとつの特徴として、何でもいいから知名度アップにつなげていって結局「音楽を聴かせる」というところにつなげられれば、バンドとしては勝ちなのではないでしょうか。彼らのこの曲みたいにその価値がある音楽だったらなおさらです。
(2016.2.29)
(レビュアー:大島栄二)
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