スガシカオ『アストライド』
星野源『Snow Men』
比留間早紀
『Strawberry/sour-sweet love only you』
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こういう歌を聴くと、やっぱり女子の方がパワフルだよなあと思わずにはいられない。歌詞の言葉としては「離さないでお願い」とか言うんだけれど、全体を通して感じるのは何かにすがるだけのか弱い女というものではなく、自分の希望に向かって突き進む的なポジティブさ。いやそりゃあ恋愛だから希望通りに事が運ぶばかりじゃないだろうし破局も失恋もあるだろうけれど、だとしてもその悲しみの絶望から立ち直れないなんてことはまったくないだろうなと思わせる何かがガンガン伝わってくる。恋愛に限らず男子の歌う何かというのはどうも固くて、何をそんなに肩に背負ってるんだ一体とこっちまでガチガチになることが多くて、ああ、それではまったく勝負にならんよなという気がする。いやもちろん女子だっていろいろなものを背負ってて、なんだかんだいいながらもまだまだ不利な状況なども背負ってて、でも、女子の方が強いよなあと思うことが本当によくある。というかそんなのばっかりだ。まあそれも自分が男子なので、女子にはかなわない的な経験をしてきたことが無意識のうちにそう思わせているのか、まあその辺はよくわからないけれども。とにかく、女性ボーカルにもいろいろあって全部が全部とはいわないとしても、この人のこのパンチの強さはなんだろうなあ、声と歌い方と、そういうものが総合したオーラのようなものが、聴く人に元気を与えてくれる。女子のパワフルさにノックアウトされたとしても、それでも元気になれそうな気がするから不思議だ。音楽って、歌って、そういうものであるべきだと思うし、そういう意味でも、弱ってる人こそ聴いた方がいい歌なんじゃないかって、そんな気がする。
(2015.10.19)
(レビュアー:大島栄二)
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