みたに『空の向こう』
比留間早紀『Strawberry/sour-sweet love only you』
スガシカオ
『アストライド』
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スガシカオの代表曲ってなんだろうって考えてみても思い浮かばない。彼の場合どの曲を歌っても何の曲ではなくスガシカオの歌が先行する。いやブレイクのきっかけとなった『夜空ノムコウ』などはあるけどあれはやはりSMAPの曲としか思えないし。んでTV番組プロフェッショナルの主題曲
『progress』
はkokuaというユニットの曲だし。kokuaの曲だといわれても僕にはスガシカオじゃんとしか思えないんだけれど、それは彼の声がスガシカオ以外に無い超個性的な声だからなのだろう。そんな人が2012年に事務所から独立し、メジャーでの活動を終了。マネージャーも兼務してミュージシャンとしての生き方を一から見直して、昨年ようやく再びメジャーに戻ってきた。いやまあ今どきメジャーかインディーかという分け方もどうかとは思うけれども、それでもメジャーでしか出来ない活動というのもやっぱりあって、だからスガシカオはスガシカオなのにメジャーを離れていた間には出来てなかったことが、メジャーに戻ってからは出来ているというのが、なんとも悩ましいけど興味深い。メジャー復帰第一弾のこの曲で彼が「何度だって やり直せばいい/何度だって 恥ずかしくはないよ/ぼくが思う世界へ まずぼくが歩き出すんだ」と歌っているのが、「声の人」の陰に隠れた「反骨の人」スガシカオの真骨頂なのではなかろうかと感じるし、頑張れよと思ったりする。来年頭に発売されるアルバムが実に6年ぶりということで、売れろよと思ったりする。そんなスガシカオの本名「止戈男」は、戦争を止める男という意味だとウィキペディアに書いてあった。今こそ活躍すべき人なのかもしれない。何度でもやり直せばいいのだ。
(2015.10.17)
(レビュアー:大島栄二)
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