Jan and Naomiは、GREAT3のベーシストとしても活躍する jan(ヤン)と、天性の歌声をもつnaomi(ナオミ)によるアシッドフォークデュオ。放埒奔放に生きていると、楽しい分だけ普通の幸せから遠ざかる。普通の幸せの中にいる人は自分がどれだけ幸せかということを実感していない。人間という生き物はつくづく愚かだなぁと思うのです。生きているかぎり、誰にも善と悪はセットで付いてくるし、それは振り子のように、良かったぶん悪いことも同じような振り幅でやってきます。なので何かやる時はいつも覚悟を決めてやるようにしないと、あとで酷く傷付くだろうと分かっていても、上手く消化できないのが人生。
そんなとき彼らの音楽を聴くと、体中に染み渡って、それは身体の細胞にまで「ぼくたちがいるから大丈夫だよ」と、壊れた心、暗い深い悲しみを抱いた世の中のすべての悪逆無道すら全てを包み込む優しさがあります。あまりにも優しすぎるので、絶望からしか生まれない優しさのような、対極にある”何か”を連想すると、奥底の方に狂気っぽいものが眠っているようにすら感じます。でも、せめて今だけは穏やかに聴いていたい、、、つかの間の幸せに抱かれていたい。いつまでも。。。と、わたしはそんな風に感じながら聴いていました。感情を操る音楽って本当に面白いなぁと、久々に心が震えてジンワリしたので、皆様も、是非聴いてみて下さいね！！！
