はいからはくち『明日はこない』
Elvis Costello『Oliver's Army』
Ezra Furman
『Restless Year』
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5秒で恋に落ちる、そんな曲が好きだ。難解で壮大で、年月を経てから好きになるような曲も良いけれど、最初の何秒かで心奪われなければ二度と出会えない一期一会の縁は、音楽にだってある。わたしは最近まで、Ezra Furmanのことも彼が組んでいるバンドのことも知らなかった。たまたま今回紹介する曲を目に（耳に）した瞬間、これだ、と感じた。そんな、数秒での「きたー！！」という実感こそ、楽しく、うれしいものだ。それを何度も体験したくて、日々、いろんな音楽を探し続けているのかもしれない。このカラフルなポップの疾走感は、とにかく楽しい。映像と曲調もぴったり合っていて、耳でも目でも味わうことができる。二分半という曲の短さもあり、「楽しき疾走」はあっという間に終わってしまうのだけれど、何度でも繰り返し視聴してしまう。それでも最初に、びびっときたような「これだ！！」感が薄まることはなく、わたしは何回も、きたー！！ と言い続けている。
(2015.7.15)
(レビュアー：夜鍋太郎)
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