mitoaoto_『melt away with rain』
piana『I Think...』
ひらくドア
『ミニアルバム』
ツイート
時代を感じる。PVで登場するのはピンクフロイドの
牛のアルバム
で、1曲目を飛ばして2曲目から聴くとという聴き方もやっぱり今だなという気がするし、2曲目から聴くと「君のアパートの階段のところでちょうど終わる」って、それもうピンクフロイドじゃなくてもいいし、アルバム全部通して聴くということの意味なんてすっ飛んでいる感じで、なんか面白い。面白いけど僕の感覚とはまったく違ってて、やっぱり今だなって思う。では音楽なんて価値の中で二の次なのかというと
ビイドロのアルバム
が登場してきてて、「最高のバンド」と言っている。有名だから好きとかいうのとは違って価値はどんどん多様化しているのも、やはり今。チャートがまったく機能しないことの、良いことも悪いことも知っていて、だからピンクフロイドなんてよくわからない音楽もとりあえず聴いて、有名無名とは関係のない評価をしてる感じ。そんな主人公が曲の最後に今という時代と自分の在り様をどう考えているのか、それも見どころだと思う。このバンドはこの3月に解散し、変わることを選択したのかもしれないけれども、変わるってどういうことなのか、変わらないってどういうことなのかをちょっと考えてしまった。7分半もある長さをまったく感じさせない、ちょっとした名作じゃないかって思う。
(2014.7.28)
(レビュアー:大島栄二)
このレビューは、公開されている音源や映像を当サイトが独自に視聴し作成しているものです。アーチストの確認を受けているものではありませんので、予めご了承ください。万一アーチスト本人がご覧になり、表現などについて問題があると思われる場合は、当サイトインフォメーション宛てに
メール
をいただければ、修正及び削除など対応いたします。