久和田佳代『キラキラ通り』
次松大助『霧の中』
うつくしくあれ
『涙がポロポロ』
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「少しずつ自分が嫌いになって死にたくなるのは当然の話だろ!」というドキリとさせられる言葉で締められるBメロと、そこから始まるサビのたたみかけ方が、僕には希望に感じられるのです。何も考えない楽観ではなく、厳しさの現状認識を踏まえた上での楽観論。それでも「僕」は生きていくんです。比較的ペラペラなギターの音と、特別声量があるわけでもないボーカルと。超絶なものが何もない音の集まりがこんなにも輝いて聴こえてしまうのは、やはり表現する者のポジティブさやバイタリティといった「何か」の故ではないでしょうか。日頃レーベルの仕事をしてて、「楽器の腕を磨く前に自分自身の人間を磨け」と言い続けていることも間違いではないなと再確認させてくれる、そんなパワフルな1曲に出会ったような、そんな気分です。
(2014.3.27)
(レビュアー:大島栄二)
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