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昨年末の紅白で一番グッときたのはこの曲でした。歌う前のトークで「個人的に知人を亡くし、そのことを受け入れられなくて、そのことを勝手ながら歌にしました」と語る平井堅。その話を耳にした上で聴くこの歌。グッとささる。描いた夢が叶わなくて、すぐれた人を羨んで自分がイヤになる。本当にそうだ。自分的に落ちた人に見える自分が、対等なはずの友人との違いに愕然として言葉を交わすことを怖れる… (レビュアー:大島栄二) |
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会いに行けるアイドルという言葉が持つ距離感は、アイドルに会いたい人たちに希望を与えたと同時にアイドルになりたいと願う人にも希望を与えたのだろうと思う。だがそんな会いに行けるアイドルたちが大きくなってしまったらまた会うのも大変になってしまうわけで、当然なるのはもっと難しくなるわけで、時折テレビに映る集団で踊っている姿を見ると「もう48人じゃないでしょそれ!」って、誰もが暗黙のうちに… (レビュアー:大島栄二) |
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様ざまな不穏な予兆が過ぎる2018年を始めるには彼らのこの曲ほどのテンポがいい。今の音楽シーンでは圧倒的に分が悪いロック・バンドというフォーマットを自在に泳ぎながら、独自のスタンスで活動を続けるミツメにはどこか冷ややかで倦怠的な温度があって、それが今の時代におけるユースフルなしなやかさ、空虚性や無為さをなぞるなどの大雑把なラベリングや似たような意訳をされたりしていたが、私的には… (レビュアー:松浦 達) |
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4位 |
おかありな
『imadakekoibito』 |
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この曲はおかありなが嘘の無い心の内を吐露するような内容で、それ故にピュアだし、聴いててドキッとする。奏でられるギターの音がとてもクリアで、曲の舞台となる冬の朝の清々しさと、彼女の心の背景のような空間をよく現している。この感じは、前野健太の朴訥さにも似ていて、こういう正直に感じさせる罠のような世界観を好きな人たちはたくさんいるのではないだろうか。シンプルでチープなビデオも… (レビュアー:大島栄二) |
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ずーっとループするような曲だ。いつサビになるのかと思っていたら裏切られる。いや、ちょっとずつ違うのでそれがサビかもしれないとか思ったりもするけど、そういうことを思うこと自体がダメなんじゃないかと思わされる。これを演奏している彼らはどんな気持ちなんだろうか。淡々とし過ぎじゃないかとか思うのは、リスナーとしては自由なんだが、そんな思いに沿わずに淡々とやることは… (レビュアー:大島栄二) |
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住めば都ズ。この名前だけでグッとくる。なんでだろうか。理由はよくわからないんだけれどグッとくるのだから仕方ない。大阪のバンドであるらしい彼らが古いワーゲンバスに乗ってどこかに行くMV。曲は至極単純というかシンプルというか、特にひねりもないロックンロールだけれども、だからイイ。青春は単純でいいのだということを再認識させてくれる。シンプルで古臭いロックをやっているバンドはたくさんいるけれども… (レビュアー:大島栄二) |
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3年前のあの日、僕は下北沢で揺れを感じ、停まった電車を諦めて8.5km先の家に向かって歩き始めました。ただ家族のことだけが気がかりで、奥さんに電話をするもつながらず。ただひたすらに歩き、電話をかけ続けたのを思い出します。時間が経過しようやくつながり、家具は倒れたものの怪我も無いと聞き、ホッとしながら夕食のことを考え始めました。まだテレビの映像など見る前のことです。その後の… (レビュアー:大島栄二) |
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驚いたというか感心したというか、歌っても能年礼奈は能年礼奈なんだな(いや、のんですけど)ということ。歌声に訛りがある。彼女を知ったのは岩手出身の役のドラマで(多分みんなもそうでしょう)、本人は兵庫出身なのに岩手の言葉がこの人の言葉だと思うくらいに訛った演技がしっくりときてて。でも歌ったら別に岩手の方言関係ないでしょうと思うんだけれども、それでも訛ってる。そうなると… (レビュアー:大島栄二) |
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肩の力が抜けたカントリー調なYeYeのこの曲は如何にも曖昧さを空間の中に音楽として昇華せしめる。アドリブ、セッション辺りのAIの機制ではきかない領域での遊びをオルタナティヴに表象してみせる。表面張力の強すぎる音像の瀬に対してのささやかなドミンゴ。休息は嘘ばっかり。人生はでも、笑顔で生きられるように。のどかにかわしてみるには記号論の幾つかをくぐり抜ける。どうかいいことは他人のエゴで… (レビュアー:松浦 達) |
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このアホさ加減は一体なんだろうか。キライではない。キライなんかではない。いや、好きだ。かなり好きだ。とっても好きだ。愛や恋や世の中の矛盾を歌うという行為には誰も後ろ指を指すことの出来ない正当性みたいなものがみなぎっていて、だからなんか優等生的で、いいんだけれども、いいんだけれども。このバンドのこの曲はそういう優等生的な何かとはカウンターカルチャーのような、何故それを真面目にやる必要が… (レビュアー:大島栄二) |
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この曲で歌われている「人生」とはなんだろうかと考えながら聴く。誰のものでもない自分自身の人生が夢だらけと高らかに歌う。全編を通して歌われているのがかなり女性としての乙女的な幸せのように感じる。「あの人」に愛してもらいたい。誰かを愛したい。私の自由。この人生は夢だらけ。それが往年のハリウッドミュージカル映画を思わせるような曲調とビデオ構成。ノスタルジックな過去の美徳に浸るのはいいのだが… (レビュアー:大島栄二) |
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1位 平井堅『ノンフィクション』:紅白での平井堅の歌がメチャ良かったのでレビューしたところものすごい数のアクセスが集まって、いやあ平井堅のファンの方々の熱意の強さを実感しました。2位の6倍ほどのアクセスで1月はダントツでした。もしかしたら2018年の年間ランキングでも1位を取るんじゃないかなあと予感しています。
2位 おかありな『スカートの中』:過去レビューのツイートにアーチスト本人とファンの方々が反応してくれて、その結果デイリーランキングでもずーっと1位でしたこの曲。「月間ランキングも1位いけるんじゃないか」的な声も多数あって、平井堅のオバケアクセスがなければきっと1位でしたよ。
3位 ミツメ『エスパー』:僕も個人的にずっと気になっていたバンド、ミツメの曲を松浦さんがレビューして月間3位に。やっぱり気になっていた人が多かったんでしょうね。着実に支持を集めて3位にランクイン。これからますます注目されていくのでしょうか。気になるところです。
4位 おかありな『imadakekoibito』:過去レビューがすごく注目されてて、2014年のレビューだけというのもどうかなと思ったし、最近の彼女の活動がユニークだったし、この曲をレビューしてみたところ、やはり注目を集めて4位に。デイリーでは2月1日現在で1位です。3月に社長就任するとかなんとかみたいで、そっちの方もまた注目していきたいなと思います。
5位 春がふる『わたし』:音楽の新しい形、というのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、この同じメロディを延々とループする楽曲、ともすれば実験的な音楽にしか聴こえないものになりそうなところなのに、普通にしっとりとしたポップソングとして聴こえるのが面白いところ。やりたいことをただ淡々と表現したらこうなった、ということなのではないかという気がして、それがとても心地良いなと感じました。
9位 YeYe『うんざりですよ』:YeYeは本当に魅力的なミュージシャンだと思っていて。当初はもっとポップネスが前面に出てたのに、このところはもっとシニカルな面が強まっているような気がします。そうなってくると魅力の方向性も変わってきて、初期のファンが離れていっちゃう危険性も出てくるところですが、そうはならず、さらに魅力が高まったように感じられます。それはYeYeというアーチストが持っている背骨のような何かの確かさなのだろうと思います。
2018年の年間ランキングに確実に入っていくだろうと思われるビッグアクセスが1月の最初から飛び出して、幸先がいいなあと思ったりしているところですが、今後サイトがもっともっと注目されて、全体のアクセスが伸びていって、今月のビッグアクセスでも年間ではなかなか難しいというくらいに伸びていきたいとも思っています。
2位のおかありなさんの場合、アーチスト自身がこのランキングを面白がってくれて、ファンを巻き込む形で伸びていきました。musiplでどう注目を浴びるのかがアーチストの今後に大きな影響を与えるということはまだないとは思いますが、ここで盛上がってファンを巻き込むことができるアーチストは、他のところでもさらに多くのファンを巻き込むことができるでしょうし、ここでさえ盛上がれないアーチストは他のところでも盛上がれないしファンを巻き込めずに終わるでしょう。そういう意味では、レビューされたアーチストにはmusiplを利用して盛り上げていただきたいし、そういう中で、musiplも盛上がっていければと期待しています。みなさん、どうかよろしくです。
(大島栄二) |
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