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サマーソニック2015の歩き方(千鳥足編)

 文=夜鍋太郎


<2日目のスタート>

 夜中もたっぷり楽しみ、迎える2日目。どこまで休めるのかはわからないが、できれば昼過ぎには始動したいところだ。わたしとしてはガーデンステージでのTuxedoから見ていきたい。初日にもビーチステージに出演する彼らだが、そちらはタイムテーブル被りのため、半分も見ることができない。ならば2日目はしっかりと、昨今のファンクブームのど真ん中を目撃したい。musiplのレビューでも紹介させてもらった、彼らのファンキーな曲を海に間近なステージで堪能できるなんて、すばらしい2日目の始まりになりそうで、浜風を感じながらこれまたちびってしまうだろうな、という予感がある。

 

Tuxedo「Do It」

 



<ハッピーを聴く前にハッピーに!>

 2日目午後のラインナップを見ると、ZEDDはまず間違いなく楽しく、マリンスタジアムは大変な盛り上がりになるはずだ。屋内とは違う、野外での圧倒的な数のオーディエンスを前にして、どんなライブになるのか想像もできない。これは得難い経験になるだろう。大勢のオーディエンスと共に踊り、飛び跳ね、両手を掲げ、そして大声でシンガロングする光景の一部となり、何を感じるのか、そこにどんな瞬間が舞い降りてくるのか、今から胸が躍らずにはいられない。

 

Zedd「Beautiful Now ft. Jon Bellion」

 

 また、タイムテーブル丸被りのClean Banditも外れがなさそうだ。こちらもEDM的なものの一つの解釈としての、クラシックとの融合を体験する絶好の機会で、彼らがどのようなライブをするのか目の当たりにしたい気持ちもある。

(※Passion Pitの出演キャンセルに伴い、Clean Banditの会場と時間が変更になっているようです。行かれる方はご確認ください。(8月7日情報))

 

Clean Bandit「Rather Be」

 

 何を見るか、迷いまくりの時間帯だが、わたしはビーチステージのThe Soul Rebelsを推したい。開放的なステージで、運がよければ(正直、彼らの最近のセットリストを知らないが)、トリのPharrellの予習(代わり?)ともなるような、「Get Lucky」も「Happy」も聴けるはずだ。さらにD’Angeloの「Spanish Joint」もレパートリーにあるので、プチサマソニ、としても充分に楽しめるのではないだろうか。もしかして、この時間が、サマソニで一番の多幸感あふれる、「ハッピー」な瞬間になるかもしれない。開放感と楽しさが極まり、ちびってしまうはずだ。

 

The Soul Rebels「Happy」

 



<Passion Pitを見る!>

 いずれにしても午後から夕方にかけての被り具合も贅沢で、どこに行っても何を見ても十分に楽しむことができそうだ。あるいは疲労を回復するべく、食事休憩などを取るのもいいかもしれない。

 2日目で最も楽しみにしているのは、Passion Pitである。これもまた以前レビューで取り上げさせてもらったのだが、大好きなアーティストなので是非とも最初から最後まで見たいところだ。Passion Pitも折に触れて、サマソニに出演しているが、今年は新譜も発売になったので、それがどのようにライブで再現されるのかも期待している。個人的には、この日のメインアクトのつもりで臨ませてもらうわけだから、生で見たら、まあ、当然、ちびるのだろうな。

 

Passion Pit「Sleepyhead」

 

  ※Passion Pitは出演がキャンセルとなりました。(8月7日情報)



<悩ましいトリ問題>

 
 

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