今、わたし的に、最もテンションの上がる曲を紹介したい。どれだけ寝ぼけた状態でも、これが流れたら踊りだす(ひゃっほう、と奇声を発する)、そんな自信がある。このThe Comet Is Comingは、UKジャズシーンで活躍するサックス奏者、Shabaka Hutchings(シャバカ・ハッチングス)を中心としたグループ。彼はSons Of Kemetというバンドでも、昨年、すばらしいアルバムを出した。ジャンルレスな現代風ジャズの決定盤、といえる内容だったが、こちらはより突き抜けている。とにかく聴きやすいし、楽しい。ポストパンク、エレクトロ、それらの要素に加えて、仕上げにスペース(宇宙)風味。何を言っているのだ、と思われるかもしれないが、聴けばわかる。この弾むようなサックスとドラム音を基調にしながらも感じる、宇宙感! これが最高に気持ちいい。今夏、フジロックにも出演、ということで、深夜でも野外でも(どのステージになろうが)、そこを熱狂的な宇宙空間に変えてしまうこと間違いなし!