グッバイセブンティーン『Mr.X』
Amelie『君が為に鐘は鳴る』
Temples
『Strange Or Be Forgotten』
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待ちに待ったというか、かなり時間が空いた気もするが、3年ぶりに2作目のアルバムが出たばかりのTemples。サイケとポップのバランスが絶妙で、うっとりしつつも胸が弾んでいる、という視聴体験ができるのはデビュー時と変わらない。新作はその世界をさらに推し進めた印象だ。ポップさは増しつつもその曲調はバラエティに富んでいて、メランコリーっぷりや気怠さをわずかに残したメロディがとにかく気持ちいい。ぴんと来ない表現をするつもりはないのだが、2ミリほど浮遊した状態でうっとり酩酊している、とでも言ったらいいのだろうか(やはりぴんと来ない方々! 申し訳ない!)。延々とその世界に浸っていたい。ともかく3年待っただけのことはある。デビュー以来、頻繁に来日してくれている彼らだが、今年のフジロックの出演も決まっている。このすばらしい新作アルバムを引っ提げ、生演奏でどのような新しい世界観を見せてくれるのか、待ち遠しくてたまらない。
(2017.4.12)
(レビュアー:夜鍋太郎)
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