Fat White Family『Boy On The Beach』
リツコ『第三走者』
バウンダリー
『プロローグ』
ツイート
このボーカルには適度なささくれがある。でもそのささくれは声に特徴を持たせようとして意図的に作られたものではなくて、だから伸ばすところでは自然と伸びて、伸びているのにささくれはちゃんと存在してて、自然なインパクトとして耳に心に響いてくる。メロディや主張するところがカラリと晴れたシンプルなもので、旧い世代の僕としては浜田省吾的なポップネスを感じてしまう。まだ10代の3人による3ピースバンドは演奏にも特別凝った何かをやっているわけではなくて、それゆえに響いてくる部分と、同様に表現の幅を持ち得ない部分とがあるだろう。これから経験と年齢を重ねていくことでいろいろと変化し、洗練されていくのだろうが、どうかこの原点が持っているシンプルさの核のようなものを失わずにいてほしいと願いたくなるような、グッとくる1曲だった。
(2016.2.4)
(レビュアー:大島栄二)
ARTIST INFOMATION →
このレビューは、公開されている音源や映像を当サイトが独自に視聴し作成しているものです。アーチストの確認を受けているものではありませんので、予めご了承ください。万一アーチスト本人がご覧になり、表現などについて問題があると思われる場合は、当サイトインフォメーション宛てに
メール
をいただければ、修正及び削除など対応いたします。