ヒグチアイ『ココロジェリーフィッシュ』 Next Plus Song折坂悠太『馬市』

Neon Indian
『Slumlord Rising』
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　ジャンルに関して無知に近い私だが、チルウェイヴという類のゆったりと心地よい音楽の中で、圧倒的に楽しいのはNeon Indianではないだろうか。けだるさにも似たクールな快楽の音とは異質な、煌びやかな佇まいが彼の曲にはある。何しろ、新作のタイトルも「ベガ国際夜学校」（原題：Vega Intl,Night School）だ。これは楽しそう。是非とも入学したいぜ、夜学校。でも勉強はしたくないぜ。すてきなクラスメートはいるのかい？　そこにスクールカーストはあるのかい？　私の興奮（妄想）は収まりそうにはないが、そんなテンションになるほど、終始楽しいアルバムだ。やっぱり最高、夜学校！　と学校大好き風のノリで書いてきたが、先日、来日ライブがあり、まさに夜学は開校された。私は不登校だった。盛り上がったんだろうな、夜学校。楽しかったんだろうな、夜学校。部屋で一人、曲を聴き直しライブに思いを馳せていると、本当に楽しい行事の日に学校を休んだような気がして、ちょっと切ない。
(2015.12.16) (レビュアー：夜鍋太郎)
 

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