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ERIHIRO
『Stars』

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 どんな人にも幼い頃があって、成長期があって、大人の時代があって、その過程で変化を見せることが当たり前なのだけれども、小さな頃のことを知っているとどうしてもその頃のままでいてほしいと思ってしまうのだろうか。それは人の進歩を信じきれない者の愚かさなのだろう。それでも、元SPEEDのこの人たちにはどうしてもSPEEDっぽい何かを期待してしまう。それもやはり愚かなことなのだろうか。例えば昔人気絶頂だった頃のモー娘のメンバーが集まって活動する時に期待するのが新曲でなくかつてのヒットナンバーを歌うことだったら、やはりそれは懐古趣味でしかないということになる。同様にSPEEDに「Go! Go! Heaven」や「my graduation」を期待するのは、彼女たちの成長を信じないということなのだろう。解散後もソロ活動などを重ねて作品を出していく姿を、努力と見るのかもがきと見るのか格闘とみるのかはそれぞれだろう。だが、どんな人にとっても成長とはそういうものだし、こうして新しい取組みで作品を作っていく彼女たちは、彼女たちに少女性以外の価値を見出すファンにとっても力を与えてくれる存在であるだろう。それにしてもエイベックスはどうしてEDMが流行るとそういう音楽をアーチストにやらせようとするのかなあとちょっと首を傾げたくはなるんだけれども。
(2015.10.3) (レビュアー:大島栄二)
 


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