谷口晴菜『正直な嘘』
Baio『Sister of Pearl』
Keyton
『ナイトデイライト』
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そんなに肩に力を入れなくてもいいじゃないかと問いかけてくる音楽というものがある。そういう音楽の主張はリラックスなので、ゆるやかなトーンで問いかけてくるためにこちらが気がつかないということはよくあって、だから、気がついた時には「あ、なんかリラックスできてるなオレ。でも、何故だろう、何故なんだろう」という感じで、肩の力をほぐしてくれたのが音楽だったということには気がつかないことも多い。リラックスした生き方が出来ている人は、そういう音楽があるんだということに気がついている人だろう。だから、そういう音楽を自分から探しにいくし、そんな音楽と出会ったらちゃんと気を留め、つらい時にまたいつでも聴けるようにする。逆に肩の力がどうも取れないで生きている人は、そんな音楽の存在も知らず、だから音楽の力も信じず、たまにそういうリラックスな音楽に出会ったとしてもそれを自分のものにせず、結果として肩の力をほぐす方法を持てないままで過ごすことになる。Keytonという人のこの歌は、知らないうちに近づいてきて、たまたま聴く人をリラックスさせる力を持っているようだ。その問いかけに耳を傾けるのか、それとも無視して急いで立ち去るのかは、人それぞれなのかもしれない。
(2015.9.29)
(レビュアー:大島栄二)
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