柔らかい歌。比屋定篤子は1997年のにSONYからデビュー。その後2009年の流線形と比屋定篤子というユニットで知ったという人もいるだろう。この曲はたった1枚のアルバムだけを残したそのシティポップユニットのアルバムタイトル曲。シティポップのアレンジに身を纏ったそのテイクももちろん素晴らしい出来だったが、こうしてボサノバっぽいアコースティックアレンジの方がこの曲のナチュラルさは出るのかもしれない。あらためて両者を聴き較べてみると、流線型のバージョンでは歌詞に出てくる“Saturday in the park”の背景には高層ビルが浮かんでくる。いや、その歌詞のあとに“都会のシグナル”とあるのできっとこの歌詞は都会を描いているはずなのでそれで正解のはずなのだ。しかし、この動画のアレンジで聴いてみるとそこに高層ビルは浮かんでこない。音楽の力ってすごいな、アレンジの力ってすごいなと改めて思う。そして彼女の歌声は、このゆったりとしたテンポのアレンジにとても似合うと思う。沖縄生まれで今現在も沖縄に暮らしていることと何か関係があるのだろうかと、ちょっと思う。