吉田拓郎『ファイト!』
メランコリック写楽『ヨーロッパ返して』
noid
『ヨルヲアルク』
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動画の映像はネオンがぼやけたような不思議な灯りの明滅が延々と続く。演奏するバンドメンバーの姿がときおり重ねられるが、全体を通じて映し出されるのはそういうぼやけた灯りだ。それは、夜のイメージなのだろう。夜のイメージを歌う曲というのはたくさんあって、このmusipl.comでも
MISOLA『カゼノフクヨル』
や
The coridras『Morning』
など紹介してきているが、そこには寂寥感が明確に現れる。だがこのnoidの『ヨルヲアルク』にはそんな寂しさとは違った何かを感じる。なんだろうこれ?どことなく、明るいのだ。歌詞に注目すると、なにか悲しいことがあって景色さえ歪んで見えるとかいって、寂しくないはずは無いだろうと思うのだが、多分、寂しいと悲しいの違いが出ているということなのかもしれない。そう勝手に解釈する。その違いを明確に違えて表現をすることの出来る優れた表現者たちなのか、それとも偶然なのか、単に僕の耳と脳がおかしいだけなのか。それは判らないけれども、この金沢を拠点に活動する不思議なポップバンドの音楽は、良い。とにかく、それだけは確かなことだと思ったりする。
(2015.6.22)
(レビュアー:大島栄二)
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