YUEY『Discovery』
Turntable Films『Misleading Interpretations』
Mr.Children
『足音 〜 Be Strong』
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変わらないな。彼らは昔とほとんど変わらない。久しぶりに会った友人に「お、変わらないな昔と」などと声を掛け合うことはあるが、そういう時、本音では結構老けたなと思っていることがほとんどだ。しかし、ミスチルは変わらない。体調管理と体型維持には相当神経を使っているのだろうなと思うが、それはともかく。彼らのことを今の若い人たちはどう思っているのだろうか。若い頃と変わらないなといいつつも、10代の人間にはやはりオッサンと映るのかもしれないし、20年前と変わらないということは、音楽性的にも変わっていないのだろうし、だとすれば、それはもはや古い音楽ということになってしまっているのではないかとも思う。メッセージ性を秘めた歌を歌うミスチルだから、時代の変化とともにそんなメッセージ自体が古くなってしまう可能性もある。僕の世代がミスチル良いよねと感じたとしても、それはメッセージに鼓舞されたのではなく、単なるノスタルジーという可能性も十分にある。そういう時代感というものは、同じ時代に生きていても世代が違えばまったく別のものになる。かつてのファンだけを引きずって小規模なリサイタルを高額チケットで開催するというビジネスであれば違う世代の時代感などは無視すればいいのであって、だから簡単なのだが、ミスチルは今も現役最前線のアーチストであり、日本中のドームを満員にすることを期待されている以上、自分たちと違う世代の感覚にも配慮していかなければならない。それは、単に体型を維持するようなレベルの配慮とは別次元の努力が必要なのではないだろうかと、本当に頭が下がる想いだ。さて、2日前にリリースされた3年ぶりの新作はどんなセールスを記録するのだろうか。この規模のアーチストになると、その成果如何で会社が傾く危険性もある。もちろん売れれば会社は多いに潤うのだが。
(※2017.12.22日現在で動画が削除されているのを確認しています。レビュー文面のみ残しておきます)
(2015.6.6)
(レビュアー:大島栄二)
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