HOLIDAYS OF SEVENTEEN『Have A Goodbye』
阿部真央『いつの日も』
uramelö
『夏の果て』
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クラス全員でプールに飛び込み、授業が終わったクラスで全身がうっすらと濡れている夏の午後の感触などはもうとうに忘れてしまっているはずなのに、こういう歌詞に心は揺らされる。あの日に帰りたいのか?いや、そんなことはない。もう一度人生を繰り返すことになるのなら、そんな時間など永遠に要らない。必要なのはまだ知らない未来の時間なのだ。でも、今の自分を細かに作り上げているあの日の何かというものは、思い出すたびに自分の後天的なDNAを振るわせるのではないだろうかと、だから、心だけが揺らされるのではないだろうかと、ふと思う。正式なレコーディングとはいえない音質の弾き語りでは彼らのロックなサウンドは到底伝わらないと思う(彼らのHPにsoundcloudの音源があるので興味ある方はそちらで)。だが個人的にはこのシンプルな弾き語りがスーッと心に染み込んできて、冬なのに遠い夏を鮮明に思い出させる力を持っていて、秀逸だなと感じたのだった。
(2015.1.9)
(レビュアー:大島栄二)
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