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KANA-BOON
『生きてゆく』

 KANA-BOON。musiplがスタートした頃に毎日YouTubeを見ていて、右上あたりにしょっちゅう出てきてたバンド。なんでこいつらこんなにオススメされてるんだと、不思議でしょうがない、というよりむしろなんかウラがあるだろと思ってたら、HIPLANDとソニーというロックではある意味黄金タッグを背景に売り出されとるんだなと、だったらmusiplで紹介する必要もないなとか、勝手な逆の意味でウラの思いで見ていた。というよりも意図的に距離を置いていた。だが2015年になったことだし、とりあえず聴いてみるかと聴いてみたら、思ってた以上に普通にイイ。昨今のロックはBPM競争的な流れにあって、それはEDMの世界的盛上がりと音楽の主戦場がフェスになってきたこととで「いかに観客を踊らせるか」ということに表現者の意識も軸足を置きはじめてて、ロックバンドもやたらとBPMを上げていくようになったと、その動きの中心的な位置にKANA-BOONはいるのだと、いろいろなところで語られていた。だがこの曲を聴く限りでは、そういう大人の分析とは無縁の、普通にイイ音を切なく奏でているバンドだという気がした。聴かず嫌いだったゴメン。2014の夏には16000人ものライブ動員を実現し、今さら彼らを紹介する必要はないくらいに盛上がっている彼らだけれど、まだまだ知らない人も多かろうと、やっぱ紹介しておこうという感じです。BPMのアレやコレやという評論などはすっ飛ばして、ただ単に好きな人が好きなバンドというだけの感覚で好きになればいいし、好きになれるバンドだと思います。彼らのPVはどれも数百万回という規模で再生されていて、その中でも数十万回という再生回数のこの曲をピックしてみました。
(2015.1.2) (レビュアー:大島栄二)
 


   
         
 


 
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