Gauche.『絶え間ない僕らの反骨精神』 Next Plus Songsuzumoku『蛹』

momo
『君の空』
　流して聴けば語尾がファルセット気味に揺れ響く太い声が印象的で、動画を見れば声だけが太いのではないことがわかって興味深い。太めの眼鏡ボーカルが奏でるポップロックといえばすぐさまゴーイングアンダーグラウンドが思い浮かぶ。音楽業界というのは二番煎じは敬遠されつつも同時に柳の下に何匹もドジョウがいる世界であり、だから誰もが自分の立ち位置を見つけられたりするし、オリジナルは自分だと主張することもできる。だが、ボーカルのルックスなどは音楽そのものに取っては副次的であまり意味の無いこと。ゴーイングだって現状はもがくような活動を展開しているわけで、誰がどうだということではなく、自分の信じた道を貫く以外に表現の方法などはないのだろうと思う。このmomoというバンドは今年結成10年だそうだ。そのブレない活動には声援を送りたいし、尽きることなく頑張っていって欲しいと思う。
(2014.12.25) (レビュアー：大島栄二)
 

   
         
 


 
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