サカナクション『ユリイカ』
古賀小由美『なのはな』
buriki
『ログアウト』
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ネット上で人とつながろうとするのは何故なのだろうか。つながって一体どうなるのだろうか。もう10年以上連絡も取らなかった昔の知人との再会や、会ったこともない人と言葉と写真だけでやり取りをして仲良くなったりすることに、意味があるのだろうか。そういうことは、SNSから知り合いがひっそりとアカウントを消していることに気付いた時に意識したりすることがある。だけど、リアルだけではつながれる範囲に限界があり、仲良しだった人との接点が徐々に薄くなったりするものだから、そこでかろうじてつながっていようとする。かろうじてつながることで満たされる何かがあるのならそれで良いじゃないかという想いと、つながっていることに何の意味があるのかという想いは常に並行して存在していて、結局どちらかだけが正解ということはありえないのだろうと思う。しかしまあ、自分は一切投稿もしないでこちらの投稿はコメントしないのにちゃんと見ていて、リアルの会合で「見てるよ」なんて声かけてくるのだけは止めて欲しいと切実に思う。それならもうつながってなくていいじゃんって思うのだが、どうだろうか。
あ、曲にほとんど関係のない愚痴をこぼしてしまいました。人と人とのつながりを過剰に考えて消耗したり元気を出したりという繊細な心模様をサウンドとしても見事にシンクロするかのように表現していて、とても秀逸なバンドであり楽曲であり動画だと感服しています。才能あると思います。
(2014.10.31)
(レビュアー:大島栄二)
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