ATOMS FOR PEACE『Rabbit In Your Headlights』 Next Plus Songペンネンネンネンネン・ネネムズ『東京の夜はネオンサインがいっぱいだから独りで歩いていてもなんか楽しい』
Young Fathers
『LOW』
 スコットランドはエジンバラ出身のヒップホップ・クルー、Young Fathers(以下YF)の新譜『DEAD』がしばしばTV on the Radio(以下TVOTR)を引き合いに語られる要因の1つとして、ここで紹介する「LOW」にあるような、シンセの長めの音(時にドローン的)がアルバムの至るところで聴き取れることが挙げられるだろう(TVOTR「Halfway Home」などを聴くとその類似性がよくわかる)。しかしこの「LOW」を聴けばわかるように、YFはTVOTRにおける洗練とは違い、どこか全体的にラフな質感があることがその魅力に繋がっている。『DEAD』について言及すると、全編を通してレイヤーがそこまで複雑ではない代わりに、曲の展開が極めて豊富であるということがこの作品の注目すべき点だろう。その構成が、アルバムに収められている11曲全てが3分前後というコンパクトな作りであるにも関わらず、濃密な聴取体験を約束してくれる。どこかアフリカン・チャント的なコーラスの存在も非常にユニークで、荘厳な雰囲気をアルバムに漂わせることに成功している。2014年をYFからはじめてはいかがだろうか。
(2014.2.12) (レビュアー:八木 皓平(やぎこうへい))
 


   
         
 


 
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