DJみそしるとMCごはん 『マカロニグラタン』
lego big morl 『Wait?』
Frederic Robinson
『Theme Park』
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若さが無知と勢いだけとは限らず、寧ろ不思議な老成と新しいノスタルジアを装飾するようなポージングとして捉えられることはある。このドイツ人のフレデリック・ロビンソンも若干21歳にして、そういったポージングを惹起せしめる。スティーヴ・ライヒからテリー・ライリーなどのミニマル・ミュージックへのオマージュを音に忍ばせながら、IDM的な意匠で電子音楽の可能性を拡げ、また、曲によってはマウス・オン・マーズやコーネリアスのようなポップネスもあり、ふと、滝のように流下する多層的なサウンド・レイヤーの中で美しい旋律も込め、全体的にカラフルな通奏低音を保っている。昨年にようやく『Mixed Signals』という初のフル・レングスをリリースしたが、既に早耳のリスナーのみならず、世界中のアーティストから注視されている。何より、この映像越しから伝わってくるものが、まるで口笛を吹くように、ハミングを奏でるように、機材や色んな楽器を操る彼の姿の微笑ましさには期待できるだろう。
(2014.1.27)
(レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
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