Lantern Parade『木の葉散る』
望月あづさ『いまさら』
工藤鴎芽
『モンスター』
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京都在住のソロ・アーティスト。DTMを駆使しながら、ギターを掻き毟り、作詞・作曲、構成まで手掛ける。彼女の核にあるのはグランジ前夜の後景とローファイ、つまり、どこか日本でもデトロイト化してしまった場所でもう一度、身心を切り刻むみたくギターノイズとともに咆哮とともに「叫び声」(これは大江健三郎の小説にあるが、時代差を越えて示唆的だ)を届け、レゾンデートルを届けようとするさま、それだけである。レディオヘッド、スピッツへの敬愛を示し、先ごろには全国流通アルバム『Blur & Fudge』をリリースしながらも、弧然と彼女は「孤独」を見詰めて続けている。このMVはファースト・アルバム『Mind Party!』からのライヴ・テイクの裁断版。ただ、そこから伝わるある種のドレスコード、獰猛な希いは響くのではないだろうか。コートニー・ラヴのように、日暮愛葉のように、そして、工藤鴎芽御自身のように。
(2013.12.5)
(レビュアー:松浦 達(まつうら さとる))
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