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フラワーカンパニーズ『ハイエース』【今この瞬間を意地で生きているすべての人への力強いエールのような曲】
... 大抵は交通費をできるだけ切り詰めた手段を考える。初ツアーではメンバーの誰かが持っている普通の乗用車で行くし、ソロシンガーなら深夜の高速バス&ネットカフェというのが最近の定番だ。しかしバンドで、理想の音を出したいからとアンプも持参したい場合、選択肢はハイエース1択になる。ワゴ ...
Grizzly Bear『Neighbors』【退屈とは無縁の躍動するリズム、なんと懐の深いバンドだろうか】
やさしくうねるようなギターの進行とやわらかい音色。憂いのある歌声。透明感のあるコーラス。退屈とは無縁の躍動するリズム。それらの要素が重なり「完成」された曲だ。うっとり聴き入ってしまうし、心地よいバックグラウンドミュージックとしても、また真剣に一つひとつの音に向き合ってみても楽しめ ...
空中カメラ『恋するシャボン玉』【君との距離を楽しんでる ぼくら恋をしてる】
たとえば、苛立ち、どこかピリピリと神経が張り詰めているときに食事を、と思うと梯子を外すとうまくいきやすかったりする。相手がラーメンか丼の眼をしているときに、ベトナム料理のお店があってカレーもありますよ、となんてリーディングすれば、それとなく落ち着く。得体のしれないものは怖い、誰し ...
The Pains of Being Pure at Heart『When I Dance With You』【懐古調の電子音で心をつかむダンサブルなナンバー】
2000年代の終わりころ、シューケイザーギターポップ(ドリームポップ)の再燃というか、その新世代の象徴として彼らは出現した。デビュー時に、まさにこんな曲を求めていたのだ、と私は歓喜した。あまく切ないメロディと、心地よいまでに浮遊感と彩りの豊かさが重なるギターの音が、懐かしく、新し ...
CHICO & Acoustic Caravan『命の根』
【こんな夏は二度とないよ、とは言えきれないけれど】
自身における撮影の点前、また画素は時代の趨勢と反して、粗くなっている。その分だけ記憶のなかに残しておこうという意志が強まりながら、会う人たちが舞い、撮り、話す画素の鮮明さにも唸らされるのも大きい。いつもの道をいつもどおり歩くより、途中で辞めてみよう、という提案をして砂金が見つかる ...
CHARA『Tiny Dancer』【だからこそ、か細く果敢な日常を生きて歩く舞踏者に幸多かれ、とだけ】
満島ひかりの姿をあちこちで観る機会が増えて、それがつい「見入ってしまう」というのではなく、ふわっとしかし、妙な訴求性をもって視界内に入ってくる感じのものが多くて、いや、人によってはそれぞれの感受性もあるのだろうからそれは仮託するとして。
映画やドラマなどでの役の入り込み方は慄然か ...
Tia Rungray『Dancing Fly in my HEAD』【ストイックに淡々と鍵盤を弾く彼の姿とフレーズひとつひとつが持つキレの良さ】
クラシックなのか、環境音楽なのか、現代音楽なのか、アンビエントなのか。単純に、短い楽曲の中で繰り返されるフレーズが綺麗で、なかなか次の動画に飛んでいくことも出来ずに何度も見て、聴いてしまったのである。なんなんだろうか、このインパクトは。それがこの Tia Rungrayを取り上げ ...
Coldplay & The Chainsmokers『Something Just Like This (Tokyo Remix)』【確実に今年を代表する1曲となるに違いない、2組のコラボ】
この一年、ヒット曲を量産しまくっているThe Chainsmokersとのコラボ。確実に、今年を代表する1曲となるに違いない。それがColdplay来日公演ライブバージョンとして、新作EPに収録された。4月の東京ドーム公演は、お金のかけ方から演出からファンの熱気から盛り上がりから ...
JAKE BUGG『How Soon The Dawn』【彼のここからこそが何だか楽しみになると思えるのではないか】
こんな一筆書き的なそよ風のような歌が彼から届くとは想いもせずに、すっと最初から馴染んでいる洗いざらしのシャツのように心に響くのはなぜなのだろう。まだ23歳ながらキャリアとしては十全たる域とも言えながら、あのニヒルで幼さも残る表情が印象深かったジャケットのデビュー・アルバムもつい先 ...
SHISHAMO『BYE BYE』【単なる女性ボーカルロックバンドとは一味違った「ロックバンド」という印象】
歌のある曲で、歌が主に位置づけられている場合イントロは歌への導入部だ。SHISHAMOは女性ボーカルだし女性ボーカルであることが重要なポジションであることは間違いないのだが、この曲を聴けばそんな事実への認識が揺らぐ。イントロの、ギターがカッコいい。特別なフレーズでもないカッティン ...