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Louis Cole『Things』【正直言って、私は恐れ入っている。感服つかまつった】
前年の大傑作、Thundercatの「Drunk」。そのプロデューサーの一人でもある、Louis Coleのソロ作である。彼のマルチな才能は、このメロディセンスにおいてもうかがえる。正直言って、私は恐れ入っている。感服つかまつった。なんだか、圧倒されすぎて、武士めいた言い方にこそ ...
33Insanity’sVertebra『my postmortem photography』【終わったものにすがらないでくれ】
... の中での違和感は、結局は個性の迸りを強く感じているということの証である。実際にその時代を体験したわけじゃないのでなんともいえないが、シーナ&ロケッツが出てきた時にもこんな違和感はあったのではないだろうか。平穏無事な調和をあざ笑うかのような表現に、普通しか知らない人はただ驚き ...
クアイフ『さよならライアー』【変わっていくことで、変わらない自分たちの何かを確認するような進化】
クアイフがどんどん変わっていく。そりゃそうだ、誰だって変わっていく。変わることは悪いことではない。その変化の中でどれだけの確固としたものを手放さずにいるのかを知るためには、むしろ変わっていかなければならない。自分を知るということが、変わるということの本質であって、表面的に変わらな ...
大石理乃『中央快速ハミングバード』【SSWおじさんの方が面倒というシンガー女子の直球珠玉】
シンガー女子がひとりの名前で活動していると、年齢高め40歳以上でアイドルのノリが苦手でチェキは買わないで無料で喋ったり写真を撮ったあげく音楽的なアドバイスをしてくる、そんなおじさんに「地下アイドルイベント出るのやめなよ」と言われるらしい。いや、アイドルオタクは優しい人多く、おじさ ...
Joe Armon-Jones『Starting Today』【とっつきやすい新世代のジャズ・セッション】
今、ロンドンのジャズシーンが熱いことになっておいもす、と西郷どん風に始めてみた。皆さん、いろんな意味で当惑されているだろう。だが、このところUKジャズアーティストの新作が続けざまにリリースされているのは確かなのだ。というわけで、このセッション動画をご覧いただきたい。現在の南ロンド ...
山口穂乃佳『と。』【女性シンガーはそのひとりの中にもいくつもの側面を同時に持ち得るということ】
女性シンガーは本当に多くて、男性シンガーももちろん多いのだが、女性シンガーは多いよなあというのが個人的な最近の感想で。そして女性シンガーには幅が広いなあという印象があって。ひとつには女性シンガーはそのひとりの中にもいくつもの側面を同時に持ち得るということがあるのだと思います。シン ...
The Beatles『While My Guitar Gently Weeps』【ビートルズでこんな発見あるんだから、世の中は本当に奥が深いよなあ】
The Beatlesなんて権利関係めちゃ厳しくて動画もろくに上がっとらんのだろと思い込んでいたけど、げっ、TheBeatlesVEVOなんてオフィシャルなチャンネル出来てるのね。通報して消しても消してもどうせイタチごっこになるのならオフィシャルに公開しちゃおうということなんです ...
荒牧リョウ『輝いて』【3分だけの立ち止まる時間が、あなた自身の生活の質を上げていく】
力強い歌。こういう歌が野外のステージでパフォーマンスされている。歌の背景でロカビリーのリズムが薄らと入っているのが聴こえる。複数のステージで同時並行的にパフォーマンスが行なわれる形の野外フェスのようなものでのパフォーマンスだろう。それぞれのステージにどのくらいの人が集まっているの ...
遠藤理子『午前3時』【インスタ映えの対極にある、日々の現実と内面との闘いを歌う17歳】
仙台に拠点を置く17歳の遠藤理子の歌は、何故こんなにも刺々しいのか。歌詞の言葉ひとつひとつがネガティブで、ネガティブが重ねられた世界はなぜか清々しい。それはそこに嘘が無いからだ。誰もが日々の美しい画像を切り取ろうとスマホ片手に必至で、インスタ映えと言っては友人に披露する。その嘘を ...
Xul Zolar『Fear Talk』【バンド名の読み方は? ドイツの4人組による気怠い午後の夢のような曲】
ドイツの4人組らしいのだけれど、どのように読んでいいのかわからない。ズール・ゾラーでいいのだろうか。大学の第2外国語でドイツ語を選択しなかったことを後悔しかけたが、それもまたむなしい。正直このバンド名がドイツ語かどうかさえ、私にはわかっていないからだ! 彼らは1月にデビューアルバ ...