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VOLA&THE ORIENTAL MACHINE『MAC-ROY』【スタイリッシュなサウンドの中の重くてガツンとしたロック特有のパワー】
... としても結局は勝手な感想でしかないのかもしれない。まあ、誰かの目を気にして勝手な感想さえ封印するというのも愚かなことだけれども。
VOLA&THE ORIENTAL MACHINEというバンドは寡聞にして初めて知ったのだが、2005年に結成ということで結構なベテランバンド。 ...
星野源『POP VIRUS』
【彼自身の想いはいつも独りきりで内奧のままに他者へ手を差し伸べている】
年明けの或る病院で「インフルエンザなんてなくなってしまえばいいのに。」と小さい子供が母親に言っていた。ほんの少しだけ文脈が欲しくなる瀬に。ほんの少しばかり、を自在に行き交う星野源の巨大さと器用さは心配になるほどで、ユーモアと、現代に於けるディストピアとメランコリア、ときにファニー ...
Leonardo Marques『The Girl From Bainema』
【花も枯れれば、音楽もずっとは鳴り続かない】
... 潤沢な気持ちになることができる。同時に、二律背反的な座りの悪い想いにも。ジョビン、レノン、エリオット・スミスなどからの影響をそのままに、A&Mへの敬意も含めた上品で優雅なポップがここにはある。それをして、ヒーリング・ポップなんて形容もされているが、さりげなく深みに踏み込むほ ...
毛玉『雨降りの午後に珈琲を』【つかの間のどっちつかずな時間帯のブレイクを許してくれるよう】
... トーンが仄かに地続きなままで捻じれてゆくような、そこにしっかり声が届く。これまではジャジーな側面が強かったが、アルバムの中には、ソウル、R&B色が見える曲もある。
この「雨降りの午後に珈琲を」は、つかの間のどっちつかずな時間帯のブレイクを許してくれるようでとても優しい。安息 ...
神楽ファミリア『劣等』【こういうのを聴き逃しているのはもったいなくて、愚かしくて】
キレのある音楽を聴くのはとても心地がいい。たとえその音楽が表現しようとしている世界観がダークでネガティブなものだとしてもだ。だから当たり前のように、ポジティブでポップで誰かの背中を押してくれようとするような音楽であってもキレのない音楽を聴くのは心地悪いものだ。神楽ファミリアという ...
ピロカルピン『京都』
【どこにも地名が出てこない、ご当地ソングとはかけ離れた京都ソング】
タイトルに京都とあればついつい聴いてみたくなる。京都暮らしの性というものでしょうか。タイトルに街の名前を付けた曲というのはアーチスト自身にもその街に対する思い入れが必然的に溢れてきて、その街に暮らしたことのある人には「わかるわあ〜」と共感爆発なものの、その街に訪れたことさえない人 ...
上田正樹『悲しい色やね』
【生涯歌い続けるし歌い続けなければならないのだろう、大ヒット曲】
... 大目に見てあげるべきなのかもしれない。
そうだとしても、大目に見る限度というものはあるだろうよと言いたくなるくらいの変化で、ファンクで、R&Bで、ゲロッパだった。ジェームス・ブラウンかよっと言いそうになった。「I gatta, I gatta」とか言ってたし…。そう思って昔 ...
中津マオ『WEEKEND』【正統派シンガーの、サクセスストーリーへの険しい道】
... 要なのだが、彼女のような正統派シンガーの場合、正統派であるが故に難しい。正統派であれば同時代の無名シンガーたちとの競争だけでなく、過去のR&Bシンガーたちとも競わなきゃならないし、過去の有名正統派シンガーたちはみんな超絶歌上手いし、そことの戦いは本当に途方も無いものになる。 ...
のっぺら『うそなき』
【正しい方向にグニャグニャ曲がりながら育っていって欲しいなあ】
おとといの北沢東京さんのレビュー、小棚木もみじがすごく良くて、ぶっ壊れてんな〜、すごいな〜、すごいな〜、こういう壊れてる人好きだな〜と思ってたら、その関連動画のところにこのライブ出てて、お、バンドもあるのか観てみようということで観てみたら、これがまたソロとは違った感じでとても良い ...
惑星のすみか『冬の日』【まだまだ粗削りの、だからこそ響く不器用な歌】
不器用だ。不器用な歌だ。淡々と繰り返されるフレーズが音楽としての完成度と想いを伝える乗り物としての完成度の狭間で揺れ動くようでいて、結果としてどちらにもなり得ず不器用な形を呈してしまっている。大人ならもっとこぎれいにまとめられるだろうにと思う。もどかしい。誰かこのバンドに器用さを ...