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Vulfpeck『Animal Spirits』【なぜ日本語訳つき? 謎多きバンドが放つ、圧倒的なポジティブさ】
ファンク全開! ひたすらハッピーになれるノリノリな曲だ。なぜ日本語訳つきのPVなのかは疑問だが(しかも訳の微妙さ!)、これは日本のみ、配信でなくCDで発売され、それに対する彼らなりのリアクションなのかもしれない。あるいは来日の布石と考えていいのだろうか。もし実現したなら、是非とも ...
The Lost Club『The Hole』【せわしなくディスプレイを観るのを辞めてみれば】
端整すぎた各都市のいつかの再整備計画の近くには必ず排除型アートらしき何かがあり、少しの休憩もできないか、工事途中のままで投げ出され、終わって老朽化していたりする。自然は「自然」らしく、あったはずなのが必要部分だけを刈り取って周りを風光明媚な施設で囲い込んでしまったり、寂れとハイブ ...
エイリアンズ『夕陽ヶ丘ミステリー』【過去のフィルターを通じて「今」に辿り着くための】
活きの良いスカバンドいるなあと思って聴いていたら、ムラマサ☆の人たちを中心に結成したバンドでした。ムラマサ☆が活躍していた頃の音楽シーンにはスカバンドもたくさんいて、粒がそろっていて、その中でもムラマサ☆はスカ要素で特化していくのではなく、ポップなメロディを重視したような曲が多く ...
toitoitoi『ぬめり』【芸能歌謡ではなくロックを聴く意味】
冒頭から画面の向こうからこちらを刺すように見据える視線が向けられている。その視線は徹頭徹尾こちらに向かっている。楽曲やサウンドなどの要素とは一切関係なく、この視線が強く迫ってくる。目にはものすごい力があるということを再認識させられるMVだ。だが目力にだけ心を支配されててもレビュー ...
Wavves『Million Enemies』【いつもと違うミドルテンポの曲調がクセになる】
へろへろで騒々しく、甘酸っぱいくらいにポップ。それがWavvesの真骨頂である。そのローファイ的溌剌さは、いつだってこちらの気持ちを若返らせるような(そう言う時点で若くないわけだが)エネルギーがある。そんな彼らの新作が発売されるということで楽しみにしていたのだが、挨拶代わりに届い ...
夕食ホット『刺す猿』【結局は狙いなどすっ飛んで音楽だけが耳に残る】
実に不思議なテイストを醸し出している。刺す猿って一体なんだろうとついつい考えてしまう。歌詞の中にそのヒントがあるんだろうかなどと考えてみても、網戸網戸とか歌ってるし。YouTubeの説明欄にも「刺す道具である氷柱と、護る道具である網戸を歌った歌」と書いていて、じゃあ猿はどこにいっ ...
ねこね、こねこね。『ねこは何でも知っている』【にゃにゃにゃにゃにゃ〜】
ねこね、こねこね。って、なんちゅー名前のバンドなんだ。バンド名に「。」や「、」が入るのは基本的に嫌い(どこまでが文章なのかわかんなくなるでしょう、こういうレビュー書いてて)なのだが、その両方が入ってる!って、嫌いな理由はそこなのか。ええ、バンド名はともかく、曲は好きです。サビのと ...
PELICAN FANCLUB『記憶について』【「想い出をひとくち譲ってよ」って、なんてすごい歌詞なんだろう】
亡くなった友人のお別れの会を開催して、そこで集まった友人たちがひとりひとり故人の想い出を語った。その言葉たちには当たり前のように自分が知らない友人の姿があり、そこにはすでにこの世にいないはずの友人がいた。自分が知らない友人の姿を知るということはすでにいない友人とまた会うような不思 ...
METAFIVE『Musical Chairs』
【もっとLEO今井を前面に押し出していけばいいのに】
昨年暮れに『Don’t Move』のMVを見た時にはぶったまげたMETAFIVE。なんじゃこのファンクなやつらはと思ってたけれども、こうして最新の曲を聴いてみるとまったくもってテクノ。思い返せばボーカルのLEO今井の風貌とアクションがロックでありファンクであったのであ ...
the peggies『LOVE TRIP』【バンドもののミュージックビデオとは】
the peggiesの北澤ゆうほの声は特徴があって、REBECCAのNOKKO、ジュディマリのYUKIなどに連なる、ある種女性ボーカルの王道的な系譜に属する。が、この王道ボーカリストの席はけっこう長いこと不在状態にあって、いくつものボーカリストがここに座ろうとしては失敗して小物 ...