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Martin Garrix feat. Bono & The Edge『We Are The People』
【いつものアンセムと違う不思議な感慨を受ける】

オリンピックに関して未だに問題点が露呈し続ける中、一足先にサッカーのユーロが一年遅れで始まった。大会公式ソングを手がけたのはMartin GarrixとU2のBonoとThe Edge。開会セレモニーではピッチに現れず、ヴァーチャル映像でのパフォーマンスが披露された。デジタル風に映し出された巨大なBonoの存在感が特に印象的だった。大会は熱戦が続いている。観客数を制限したり開催地を各国でばらけさせたり、そうした対策によって感染をどれだけ防げているのか、しっかりとした検証がなされているのか、その不安は強い。このような状況下であっても胸を打つ試合が多く(やはりユーロは最高の大会だ)、夜な夜な楽しませてもらっているが、オリンピックは大丈夫なのか? と気になるばかりだ。そんな不安のせいか、試合の前後にやたらと流れるこの曲は、いつものアンセムと違う不思議な感慨を受ける。そんな違和感さえも、コロナ禍の一つの記憶として、後々まで強く刻まれるのだろうか。

(2021.6.30) (レビュアー:夜鍋太郎)


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review, 夜鍋太郎

Posted by musipl