THE KEBABS『ベガスでカジノ』
【ラスベガスの街並みにワクワクしちゃって、音楽が脳に入ってくる気がしません】
ベガスでカジノ。もう言葉だけでステキって思う。カジノといえばラスベガス。王道で有名で、だからカジノマニアからすればまるで京都に行ったら金閣寺と清水寺といってるようなもので、素人やなと思われるのかもしれないが、京都中のマニアックなお寺を巡ってる人はマニアで済むが、世界中のカジノを回ってる人は、マニアというよりもギャンブラーだし、ある意味廃人。憧れませんソレ。なので京都を訪れるおのぼりさんが金閣寺や清水寺に行くように、カジノ初心者はベガスに行けばいいし、ベガスなら家族で行ってもアトラクション満載なので楽しめる。小心者で貧乏人の僕としては、一晩の上限を100ドルと決めて、5セントのスロットだけやれば長い時間楽しめるものを、それじゃつまらんと対人のルーレットテーブルに参戦し、チマチマ賭け続けて気がついたら深夜3時、500ドルまで勝っていたところで全部やられて、失意のどん底でホテルの部屋に戻った記憶は20年以上経った今も鮮明です。
THE KEBABSのことはよく知らないし、このMVを観てても、街並みの映像にああラスベガスだ〜と妙にワクワクしちゃって、あまり音楽としての何かが脳に入ってくる気がしません。考えてみると廃人の一歩手前だなこりゃ。新型コロナの今、このMVを撮るために彼らがベガスに乗り込んだとは思えないけれど、ワクチン接種も進んで旅行解禁になった暁には、メンバー揃ってベガスに乗り込んで、金賭けて金を増やしてください。その予定通りに行かずスッカラカンになったとしても、それはそれで旅の良い思い出になることでしょう。
(2021.6.11) (レビュアー:大島栄二)
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