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The Chemical Brothers『The Darkness That You Fear』
【重苦しい時代の空気の中で放たれた、どこか切なくなるエレクトロミュージック】

とっくにレビュー済みだと思い込んでいた。以前、サマソニの特集記事を書いた記憶とごっちゃになっていたらしい。というわけで、今このタイミングで、みんな大好きThe Chemical Brothersを初めて取り上げる。2年ぶりの新曲が発表されたのはGW前のこと。突然のニュースに飛びつき、すぐさま聴いてみたところ、私はたまらない気持ちになった。とにかく感動したことは確かなのだけれど、それには主に2つの理由があると思う、たぶん。このコロナ禍のどこか重苦しい時代の空気の中で放たれた、きらめくような曲自体に対してもそうだし、キャリアの長い彼らが今も尚、こんなにもすてきな作品を届けてくれるという事実。それらが相まってぐっときたのだった。星の瞬きのようにきらきらしていて、それ故どこか切なくなるエレクトロミュージックは、ただただストレートに私の心を打ち抜いた。長めのオリジナル音源のほうも是非聴いてほしい。より強く長く、感情が揺さぶられるはずだ。

(2021.5.26) (レビュアー:夜鍋太郎)


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review, 夜鍋太郎

Posted by musipl