片想い『Party Kills Me (パーティーに殺される! )』
【自分が唄うことよりも音楽そのものが尊い】
シンガーやバンドが陶酔しながら「僕は唄っているよ〜♪僕の声が届くように〜」みたいに、自分が唄うことについて歌っちゃう曲に、私が感じる気持ち悪さの正体が分かりました。結局「自分大好き」な、お前の自己愛じゃん。
片思いの『Party Kills Me (パーティーに殺される! )』の素晴らしいフレーズに目の覚める思いでした。「僕音楽やめてもいいよ、でも音楽止めたらやだよ」そうだ、自分が唄うことよりも音楽そのものが尊い。「僕音楽やめてもいいよ、でも会えなくなったらやだよ」そうだ、遥か尊い高みに音楽があって、だがそれ以上に会いたい人がもっと大切で、膨らみ続ける気持ちが止まらないのだから、それは唄うしか無くて、胸を打つ。
(2019.11.22) (レビュアー:北沢東京)