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Brittany Howard『Stay High』【亡き姉への想いを歌う、やさしさに満ちた作品】

今か今かと新作が待たれるAlabama Shakesのフロントマン、ブリタニーさんこと(敬意から、勝手に「さん」づけしているだけだが)、Brittany Howardのソロ作品が発表された。アルバムも発売間近(日本先行で9月18日にリリース)だ。アラバマでも信じられないまでに繊細で芸術的な音作りをしているが、このソロワークにおいても、一つ一つの音が際立ち、ほかの音とも共鳴し、うつくしく響き合っている。ブリタニーさんの歌声、その力強さと包容力もすばらしいし、すさまじい。この曲はまるで奇跡のようで、ただただ、やさしさにあふれている。亡くなったお姉さんを偲んでの作品、ということなのだが、そんな前提を知らずとも、聴いている私たちの心があたたかく抱きしめられ、慰められているかのようだ。アルバムには、このような慈愛に満ちた曲ばかりが並ぶのか、彼女の別プロジェクトでも見せるごりごりのパワフルなロックナンバーもあるのか。早くその全貌を知りたくてたまらない。

(2019.9.11) (レビュアー:夜鍋太郎)


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review, 夜鍋太郎

Posted by musipl